やすべえ

明治座前の小便小僧

明治座前の遊歩道の入口に、小便小僧が立っています。ほとんどの人は小便小僧には気付いていないようですし、小便小僧に気付いていたとしても、あまり気には留めていないようです。特に珍しいものでもなく、歴史的価値があるものでもないのですから、それも当然でしょう。しかし、もしかすると、この小便小僧、中央区のランドマークとして人気が出るかもしれません。

元祖小便小僧と日本での存在

元祖小便小僧は、ベルギーのブリュッセルにある像で、この街のランドマークになっています。小便小僧は日本と直接的な関係を有していませんが、第二次世界大戦後に多くの複製品が国内に設置されました。理由の一つとして、戦後は、軍人の像よりも小便小僧のような政治的な意味合いを持たない像が好まれたことがあるようです。日本人の多くは、公園やホームセンターの園芸コーナー等で、一度は小便小僧を目にしたことがあると思います。JR浜松町駅に立つ小便小僧は特に有名で、1952年に設置されて以来、多くの人に愛されています。

他の小便小僧を思い出せない!

先に書いた通り、小便小僧は珍しいものではありません。しかし、明治座前と浜松町駅に立つ小便小僧以外の小便小僧がどこにあるのかを改めて考えてみても、思い出せないのです。インターネットで検索してみても、都内には何体かの小便小僧像があることは分かったものの、わずか数体しか見付けられません。インターネット上に掲載するほど珍しいものではないからかもしれません。しかし、都市開発や景観整備等により、日本では小便小僧の数が減っているらしいので、実際の数は想像より少ないのかもしれません。このままでは、スズメがトキになるかのように、珍しいとは思っていなかった小便小僧が絶滅の危機に瀕してしまうかもしれません。

 明治座前の小便小僧

明治座前の小便小僧

明治座前の小便小僧の歴史

残念ながら、明治座前の小便小僧の脇には、その歴史を説明する看板はありません。インターネットを検索してみましたが、明治座前の小便小僧に関する情報は見付けられませんでした。この像については、今のところ、全て謎のままです。

 明治座前の小便小僧

明治座前の小便小僧

後ろに見える大きなビルが明治座

明治座前の小便小僧を中央区の観光名所かつ近代遺産にしよう!

私はこの像の前を幾度となく通り過ぎ、その存在にも気付いていましたが、今まで気に留めたことはありませんでした。私以外の人も、似たり寄ったりだと思います。しかし、よくよく見れば、小便小僧の像は、今となっては意外に少なく、保存する価値があることが分りました。将来この地で地域開発があれば、この像は撤去されてしまうかもしれません。そうなる前に、この像の価値を広め、新たな観光名所とするのは良いアイデアではないでしょうか。今は私を含め、誰もこの像に注目していませんが、私達が注目することで、この像が一躍有名になったら…と想像してみたら、楽しくないですか?

 明治座前の小便小僧

もし注目することで、この像が有名になったらと想像したら、楽しくないですか?