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2024 水辺を彩る "儚花" の凛とした佇まい

 2024 水辺を彩る

 スイレンはスイレン科スイレン属の水生多年草の総称。     世界各地の熱帯、亜熱帯に約40種分布し、熱帯性スイレンと耐寒性のある温帯性スイレンに大別されます。             学名Nymphaeaはギリシャ神話の水の妖精の名前ニンフに由来するとされ、英名はWater lilyです。                地下根茎から根を水中に伸ばし、葉は光沢のある全縁で切れ込みがあり、水は弾かず通常は水面に浮かんでいます。         花は水面に浮くようにあるいは少し水面から立ち上がって、朝夕に開閉を繰り返しながら数日間咲き、花色は白·黄·紫·青紫·青·赤·桃色等と多彩です。                       スイレンは睡蓮の意で、夕方閉じる様子を、眠ると見立てて名付けたとされますが、その開閉時間は品種によりまちまちのようです。日本に自生するヒツジグサは未の刻(午後1~3時)に花を開き、夕方の5~6時に花を閉じます。     大川端リバーシティ21の公開空地に設えられた池では、9月19日の「秋の彼岸入り」後も真夏さながらの日射しと暑さが続く中、水面に円く艶やかな葉を広げ、可憐で優美な花が水辺を彩っています。