東京での忍者イベント12月7日(土)三重テラス
「忍者・忍術学講座 in Tokyo」
11月23日(土)上野集合「忍者百人衆」
三重大学山田雄司教授講演
いまや忍者は世界中に知れ渡っています。忍者が出てくるハリウッド映画・ナルトに代表されるアニメなどの作品を見て、インバウンドの外国人が忍者にあこがれをもって日本を訪れています。
日本人にとっても忍者は、忍法を使う超能力を厳しい修行を身に付け、室町から戦国時代から大名や領主に仕え、また独立して諜報活動・破壊活動・浸透戦術・諜術・暗殺などスパイとして敵地に潜入し、情報を得て味方の戦況を有利に運ぶ諜報員のような存在だったという認識です。
そして、時代劇に出てくる伊賀者・甲賀者と言われる忍者の代表的な集団も有名です。
そんな忍者の事を研究なさっていらっしやる山田雄司教授と真田忍者研究会 伊与久松凬氏から三重テラスで講義が受けられます。是非、もっと忍者のことが知りたい方はこちらからお申込みください。
https://www.human.mie-u.ac.jp/event/-in-tokyo-127.html
三重大学人文大学教授/国際忍者センター副センタ―長である山田雄司先生による特別ガイドで、忍者装束に身にまとって東京の忍者ゆかりの地を巡るそうです。
今年は特別に築地や赤坂方面ゆかりのあるスポットに立ち寄るそうです。
是非、忍者になって中央区や都内の忍者ゆかりの地を巡ってみたいという方は、
参加申込みホームはこちらから https://shinobinosato.com/news/1245
上野恩賜公園に忍者集結の記念撮影ですね!
皆さん、忍者装束がお似合いです。
1734享保19年『近江興地志略(おうみよちしりゃく)』という本に「忍者 伊賀・甲賀と号し、忍者という」と書かれています。
「甲伊一国」とも言われたなだらかな丘陵を境に隣り合って、今も交流が盛んな地域です。
京都・奈良に近く、東に鈴鹿山脈・西に笠置山地に囲まれた山間の地は、時の権力者の格好の亡命地。
情報が入りやすい土地であり、大和街道や東海道が通り、要塞として軍事的にも重要な地域でした。
『伊賀衆・甲賀衆』と呼ばれた地侍が忍者であり、戦国時代に自治組織として生まれました。
『伊賀惣国一揆』『甲賀郡中惣』と呼ばれた一国・一郡規模で協力し合い、同盟国として仲が良かったようです。
伊賀の菊岡如幻書『伊賀国忍術秘法』『伊賀忍者考』によれば、「午前中は家業に精励し、午後には寺に集まって軍術・兵道のけいこをした。いざ戦となれば、村に鐘が響き、百姓から坊主にいたるまで総動員でそれぞれの得意の武器を持って立ち上がると『掟』で定められている」と書かれていました。
奈良時代、東大寺建立に、伊賀杣・甲賀杣が開かれ、杣人(木こり)として木材を生産して供給しました。
山伏として、厳しい修行や薬草の知識を身に付け、呪術・天文学などの様々な忍術が集大成。
「一味同心」一族の結束は硬く、「諸事談合」して時には多数決で物事を決め、「みんなでで集まり、話し合いで決める」ことが忍者の里の「掟」でした。
突出した権限がないため、同じ形・同じ大きさの城館が狭い地域に分布。
天下統一を目指した織田信長や豊臣秀吉などの強大な権力の出現とともに、こうした地侍の自治組織は終焉を迎えました。
戦国時代は忍びの技術は重宝され、各地の大名に仕え、活躍。
1582天正10年本能寺の変後、堺にいた徳川家康の本国三河に帰る最短ルートを護衛して伊賀・甲賀者の活躍が「神君伊賀越え」その後の徳川幕府開府に繋がった功績が後世に広く言い伝えられています。
伊賀の霊山・近江屈指の修験霊場ー甲賀の飯道山では、今も山伏たちが唱える読経が響き渡っています。修行場としてふさわしく、天台密教が栄えた厳しい環境に神秘的な空気が漂っています。
このような宗教文化が背景にあっての忍者が現在まで脈々と、時代によって姿形が変わっても精神は変わらず受け継がれていることを知りました。
戦国時代を彷彿させるような集落の屋敷は四角く高い土塀に囲まれ、今も忍者の子孫が暮らしています。
火薬は、伊賀藤森氏の氏神・手力神社で打ち上げる花火にその面影が。
甲賀では配置売薬に引き継がれ、薬の町として一大産業に発展しているそうです。
忍者修行は山伏として、1676延宝4年藤林保武著『萬川集海』に火薬や薬学・化学など、山伏の育んだ甲賀衆結束の場として油日神社山伏による護摩修行を表しています。
山伏たちは、山稜で厳しい修行を積む一方、薬草の知識を身に付け、全国各地にお礼を配り、薬を授けて廻っていました。
このようなリアルな忍者の実態を知ることができるイベントに参加してください。
そして、忍者の故郷である伊賀・甲賀の地にも足をお運びください。忍者への世界観がもっと変わるかと思います。
桜やよいも昨年から毎年12月三重テラスで開催される山田雄司三重大学教授のお話をお聞きしてから、エンターテインメントの世界のイメージが強いスーパースターとしての忍者観が大きく修正されました。
昨年の桜やよいブログも添付させていただきます。
https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=4510
(三重大学人文学部山田雄司教授に記載事項・写真搭載の許可をいただきました)