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2025 天空を彩る幻想的なひと時「ブルーアワー」

 2025 天空を彩る幻想的なひと時「ブルーアワー」

 日の出前は「彼は誰(カワタレ)時」、日の入り後は「黄昏(誰そ彼)時」と言い、人の顔が解りづらいことに由来する古から使われる情緒のある言葉ですが、薄暮期全般は「トワイライトタイム」とも呼称され、刻々と表情が変わる幻想的なひと時です。         元々は写真用語の「マジックアワー」とは空が魔法のように美しく写る時間帯を指し、太陽の角度により燃え上がるような眩しい光に包まれる「ゴールデンアワー」、幻想的な青紫のグラデーションに染まる「ブルーアワー」と、各々色調を強調した名でも呼ばれます。                        その色合いは空中の水蒸気量などで変化し、また太陽の位置、雲の動きにより変化します。                    昼間は太陽は真上にあり、波長が短い青い光は大気中の微粒子にぶつかる確率が高く散乱し空が明るい青に見えますが、日没後の「ブルーアワー」の時間帯は太陽は地平線の下にあり、天空に当たり散乱し残存する青い光だけが地上に届き、深い青色を呈するとされます。                               勝鬨橋から望む隅田川下流築地大橋の上空に、静寂で神秘的な青の世界が広がっています。      自然の造形美には心が洗われ魅了されます。                           更地となった築地市場跡地の彼方には、二つの高層ビルに挟まれた東京タワーが光り輝いています。