蛎殻町の松

中央区から旧日光街道を進むバス路線

現在都内で「日光街道」といえば国道4号線の通称になっていますが、江戸時代は違うルートを通っていました。日本橋を出て「蔦屋重三郎耕書堂跡」がある現在の大伝馬町を通り、浅草に至ります。浅草橋から言問橋西交差点までは現在の「江戸通り」を北東方向に向かい、そこから北に向きを変えて都道464号線、通称「吉野通り」を進み、南千住駅を経て千住大橋の南側で国道4号線に合流します。
このルートを概ねなぞるように進むバス路線があるので紹介しましょう。東京駅八重洲口〜南千住駅西口(or 南千住車庫前)を結ぶ「東42-1」系統、および東神田〜南千住駅西口(or 南千住車庫前)を結ぶ「東42-2」系統です。後者の系統の起点は千代田区内ですが、馬喰町を経由するので中央区に関係するルートといえます。
大河ドラマ「べらぼう」で話題のエリアを散歩するなら、浅草七丁目バス停で降りて山谷堀公園を北西に向かうのはいかがでしょうか。元吉原から新吉原までは歩くと結構な距離ですが、バスならあっという間です。250年前にバスがあったなら、蔦屋重三郎は頻繁に乗っていたかもしれませんね。