2025 春の訪れを告げる純白の華やかな "白木蓮"


ハクモクレンは中国原産のモクレン科モクレン属の落葉高木で、古く日本に渡来し、"モクレン" の名でも知られますが、本来 "モクレン" は赤紫色の花を咲かせる "シ(紫)モクレン" を指します。 冬の間、寒さに耐えて春を待つ花芽の成長は僅かな気温差に敏感とされ、南側に遮るものがない場合、南からの日射しを受けた花芽は南側から膨らみ、結果として花芽の先端は北に向き、ハクモクレンの花芽は大きいため視認性が高く、北の方向を示す方向指標植物、コンパスプラントと呼ばれています。 葉に先立ち、大輪·倒卵形·肉厚の、上向き半開の花を付けます。 花被片は花弁と萼片に分化せず同形同色で、全体で9枚の花弁のように見えます。 花期は短いものの、枝いっぱいに広がる白花は見栄えがします。 佃住吉神社境内に植栽されたハクモクレンが、やわらかな陽光を浴び、風が上品な香りを運び、春先の季節感を醸し出しています。虫媒花とされますが、ヒヨドリが飛来しています。