浜ちゃん

~カトリック築地教会聖堂~
【「コンクラーベ」とのご縁、東京最古のキリスト教会】

テレビで日々放映され、また、映画も話題になっていますが、ローマ・カトリック教会の新しい教皇を決める選挙「コンクラーベ」の結果、「レオ14世」が選ばれました。中央区築地には、東京最古のキリスト教会「カトリック築地教会」があります。

コンクラーベ

コンクラーベ ~カトリック築地教会聖堂~
【「コンクラーベ」とのご縁、東京最古のキリスト教会】

「コンクラーベ」は日本語の「根比べ(こんくらべ)」が語源では、と言われることもありますが、これは誤りです。

コンクラーベ(Conclave、教皇選挙)は、ラテン語に由来します。ラテン語のクム(ともに、一緒に、の意味)と、クラービス(鍵、キーの意味)が一つの語になっており、直訳すれば「鍵とともに」となります。コンクラーベは、バチカンにある「システィーナ礼拝堂」で行われ、選挙の期間中は外部との連絡が完全にシャットアウトされるため、「鍵とともに」なのでしょう。

システィーナ礼拝堂の祭壇には、ミケランジェロの代表作「最後の審判」が描かれています。「浜ちゃん」もロンドン在住中に訪れましたが、約13m×12mの巨大な壁画で、中央には死者に裁きを下すイエス・キリスト、向かって左側には天国へと昇天していく人々、右側には地獄へと堕ちていく人々が描かれています。 

カトリック築地教会聖堂

カトリック築地教会聖堂 ~カトリック築地教会聖堂~
【「コンクラーベ」とのご縁、東京最古のキリスト教会】

明治2年(1869年)、築地鉄砲洲(現在の中央区明石町一帯)に外国人居留地が設置されました。

商館や商社も多く商業都市として繁栄した横浜と異なり、築地には公使館や領事館が置かれ、宣教師・医師・教師などの知識人たちが開いた教会や学校も数多く作られました。カトリック築地教会もそのうちの一つで、アメリカ公使館もありました。このエリアは、当時に触れることができる見どころも多く、「まち歩き」におすすめです(↓)。

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カトリック築地教会は、明治7年(1874年)に建設されたキリスト教会で、正面にはドーリア式の柱が6本並び、屋根正面の切妻壁にはユリとバラの彫刻がある、パルテノン様式の聖堂です(タイトル写真)。また、敷地内には、明治9年(1876年)にフランスで鋳造された銅製洋鐘(通称:江戸のジャンヌ・ルイーズ)があり(写真)、聖堂建物とともに区民有形文化財に登録されています。

参考資料、出典

中央区ものしり百科、カトリック築地教会、カトリック中央協議会、東京都立図書館