五月雨ジョージ

人形町界隈『玉子とじそば選手権』

今回は美味しい「玉子とじそば」を求めて、勤務先の同僚と『人形町界隈玉子とじそば選手権』を実施、まとめました。お店は勤務先の会社(明治座近く)から昼休み1時間以内に食べて戻れる範囲にある地域に限定しています。さすがに日本橋、店舗数も多い‥‥。
個人的には“順位”を決めていますが、公表は控えておきます。

※なお、「浜町 藪そば」は、今年の3月31日をもって閉店廃業。1904年以来約120年の歴史に幕を閉じました。残念でなりません。

「玉子とじ」の歴史

「玉子とじ」の歴史 人形町界隈『玉子とじそば選手権』

玉子とじそばは、江戸時代末期の風俗記録『守貞謾稿』に登場したと言われており、当時、そば屋の代表的な“種もの”の一つだったそうです。二八そば(かけそば)が十六文だったのに対して玉子とじそばは三十二文で、天ぷらそばと同じ値段だったとのこと。種ものとしては、他に「あられ」「花巻」「しっぽく」「親子南蛮」「鴨南蛮」「かしわ南蛮」などもあったようです。

全十七店の玉子とじそば

全十七店の玉子とじそば 人形町界隈『玉子とじそば選手権』

左から、おそば高松(堀留町)、生そば天龍(蛎殻町)、十六文そば七(小伝馬町)

 人形町界隈『玉子とじそば選手権』

左から、両国長寿庵(墨田区両国)、尾張屋(堀留町)、浜町藪そば(浜町)

 人形町界隈『玉子とじそば選手権』

左から、松月庵(人形町)、きよ川(人形町)、東嶋屋(人形町)

 人形町界隈『玉子とじそば選手権』

左から、柳ばし長寿庵(東日本橋)、砂場(箱崎町)、堀留庵(堀留町)

 人形町界隈『玉子とじそば選手権』

左から、水天宮長寿庵(蛎殻町)、満る賀(浜町)、更科丸屋(東日本橋)

 人形町界隈『玉子とじそば選手権』

左から、人形町藪そば(人形町)、松竹庵(人形町)

 

江戸時代、玉子とじそばの評判のよかった店のポイントは、味の他に、●使用する玉子の量 ●玉子のとじ具合 ●玉子以外の種 ●つゆの透明感などと言われており、江戸の人もなかなかうるさかったようです。

現在はあまり日の当たらない玉子とじですが、シンプルながら中々滋味深いものです。お店によって玉子の使い方や添え物も様々でした。

ぜひあなたも自分好みの味を探してみてください。