築地市場跡の再開発
2018年に築地の場内市場が豊洲へ移転して以来、更地となっていたエリアは
約19ヘルタール(東京ドーム約4個分)の東京都の所有地です。
「都心最後の一等地」とも言われ、その再開発の動向に注目が集まっていましたが、
先般、三井不動産(再開発事業者の代表企業)から基本計画が発表されました。
計画によりますと、再開発のコンセプトは「ONE PARK×ONE TOWN」、総事業費は
9千億円を見込み、ホテルやオフィスが入る高層ビルなど計9棟や約5万人が収容
できる屋内全天候型スタジアムなどを建設するとのことです。
埋蔵文化財や土壌汚染の対策を進めたうえで、2028年度から工事を始める予定
だそうです。
主な機能として、大規模な集客・交流に加え、築地場外市場との連携による
食文化の発展や最先端技術の集積による「ライフサイエンス」の拠点を目指す
とのことです。
とりわけ注目したいのは、多目的スタジアムです。かつての築地市場が
貨物列車を引き込むために扇形状をしていた歴史を踏まえ、スタジアムの屋根
を扇形の末広がりにするということに粋を感じました。
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また、基本計画では、世界中の人々を迎えるために、陸・海・空のモビリティが
乗り入れできるよう整備されるようです。臨海部と東京駅を結ぶ地下鉄新駅、
隅田川や東京湾に面している立地を生かした船着き場、さらには将来を見据えた
「空飛ぶクルマ」の発着場などが設けられる予定だそうです。
築地市場跡の再開発とその完成を楽しみにしています。
※ イメージ画像は「三井不動産」ホームページから流用させていただきました
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2025/0822/
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