滅紫

「三大名作通し上演」シリーズ第2弾「菅原伝授手習鑑」始まるー秀山祭九月大歌舞伎

九月恒例となりました「秀山祭九月大歌舞伎」が始まりました。今日は初日。9月に入っても最高気温37度の予報ですが、初日なので頑張って和服にしました。「秀山祭」はご存知の通り初代中村吉右衛門の功績を顕彰しての興行ですが、今年は更に松竹創業130周年記念として義太夫狂言の三大名作を一挙通し上演がされており、3月の「仮名手本忠臣蔵」に続くて第2弾として「菅原伝授手習鑑」が上演されます。昼の部では「筆法伝授」「道明寺」と通し公演でなければ上演の機会の少ない段もあり見逃せません。またAプロ、Bプロと配役を替えての組み合わせで、菅丞相といえば「片岡仁左衛門」の当たり役ですが、今回はBプロで松本幸四郎が初役で演じるのも話題です。

満員の客席です。筆法伝授を受ける幸四郎の武部源蔵がうらびれた姿で控えているところへ御簾があがり、仁左衛門菅丞相が登場すると客席割れんばかりの拍手。インタビュー記事によれば仁左衛門は「菅丞相を演じるときは北野天満宮に詣で、天神様のお使いである牛の肉を口にしないなど精進潔斎、楽屋には北野天満宮から拝受した軸をかけ舞台の前後には礼拝する」(朝日新聞9月2日号)とのこと。どこからみても「菅丞相」そのものです。祖父の12代目、父の13代目も得意とした役ですが、現仁左衛門が初演したのは1995年3月の歌舞伎座。その後何度となく演じ、大多数の観客の中では「菅丞相=仁左衛門}のイメージになっていると思います。

秀山祭なので播磨屋一門をはじめ音羽屋、高麗屋の方々総出演といった賑やかさです。

「三大名作通し上演」の第3弾は来月「義経千本桜」です。お楽しみに。

昼の部は序幕の「加茂堤」「筆法伝授」「道明寺」です。

夜の部は「車引」「賀の祝」「寺子屋」

売り切れになっている日も多くお申し込みの方はAプロ・Bプロの日程・配役をご確認の上ご予約ください。

秀山祭九月大歌舞伎、千穐楽は24日 9日・17日は休演です。

お問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489 チケットWEB松竹まで