べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 異聞 44
~ 万次郎・高島おひさ ~
リモートで、愛する中央区をナビゲートします、rosemary sea です。
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」第42話、蔦重の母・つよさんが亡くなってしまいましたね。嫁のていさんが身ごもりましたので、もう少しで孫の顔が見られるところでしたのに。
つよさん役・高岡早紀さんの演技、珠玉でした、好きでした。ありがとうございます。
42話に登場しましたのは、
シリーズ29蔦重、シリーズ25てい、シリーズ③北尾重政、シリーズ23喜多川歌麿、シリーズ32唐来三和、シリーズ40芝全交、シリーズ42滝沢琑吉(のちの曲亭馬琴)、万次郎(今回登場)、そしてシリーズ⑦西村屋与八、シリーズ⑧鶴屋喜右衛門。
今回は「万次郎(まんじろう)」を採り上げます。今回の42話に登場しました。
万次郎は鱗形屋(うろこがたや)孫兵衛にも、西村屋与八にも縁ある人物です。
下の項でその辺りを申し上げさせていただきます。
鱗形屋孫兵衛も西村屋与八もご紹介済ですし、万次郎も「日本橋の人々」、ロズマリ風に申し上げると「中央区族」ということになります。
それから、「高島おひさ」も付け加えさせていただきます。
こちらも今回の42話に登場しましたが、クレジットタイトルに役者名とのセットはされていませんでした。
ただ、最後の解説で、薬研堀不動院の画像とともに、喜多川歌麿の書いた「寛政の三美人」のひとりとして紹介されていました。
おひさは薬研堀の水茶屋(併せて煎餅屋)・髙島屋の看板娘でしたから、もちろん「中央区族」です。
なお、画像は銀座7-8-14、豊岩稲荷神社の右の狛狐です。
それでは・・・
万次郎は・・・
画像は冒頭画像と同じく、豊岩稲荷神社の左の狛狐です。
万次郎は鱗形屋孫兵衛の次男として生まれましたが、西村屋与八の養子となり、西村屋2代目万次郎として店「永寿堂(永寿堂)」を切り盛りしました。
高島おひさは・・・
画像は東日本橋2-6-8、大本山川崎大師東京別院・薬研堀不動院です。
このシリーズ④で使いました画像ですが、今回も関連がありますので再度使用しました。
高島おひさは後世、寛政の三美人とうたわれたミス江戸のひとりで、両国薬研堀の水茶屋の看板娘。
煎餅屋の父が水茶屋も兼業し、その店を手伝ったため大いに評判を呼んだものだが、彼女をモデルに歌麿は新機軸の半身像、大首絵を仕上げ、これまた大評判となった。
歌麿が諸階層の女性を斬新な大首絵として発表したことの背景には、刊行した著名な版元蔦屋重三郎の後ろ盾があった。
往時の軟派な出版物の企画・制作・販売を業とする絵草子屋のなかでも、蔦屋はプロデューサーとしての手腕に長じ、奇抜な着想による版画や版本を多く世に送り出している。
~ 慶応義塾大学メディアセンターデジタルコレクション「高島おひさ」 より ~
なお、喜多川歌麿・画「高島おひさ」は、東京都立博物館・美術館収蔵品検索 Tokyo Museum Collection (ToMuCo) でご覧ください。こちらにも「高島おひさ」の説明がされています。
「べらぼう・・・」での万次郎・高島おひさは・・・
画像は日本橋人形町1-12-11、茶ノ木神社の右の狛狐です。
万次郎は、歌舞伎俳優の中村莟玉(なかむらかんぎょく)さんが演じています。
鱗形屋万次郎
鱗形屋孫兵衛の次男。
西村屋に養子に入り、二代目となる。
ー NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」ホームページ より ー
高島おひさは、「べらぼう・・・」では水茶屋の看板娘としてでなく、煎餅屋の看板娘として描かれています。
※ 「水茶屋」「煎餅屋」の件は、前の項をご覧ください。
画像は前画像と同じく茶ノ木神社の左の狛狐です。
・・・NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」、来月12月のラストまでもう少しですが、最後まで見守りたいと思います。
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