富岡八幡宮の氏子地域をめぐる
江東区白河にある「霊巌寺」へと足を延ばしてみました。
寛永元年(1624年)、雄誉霊巌上人が現在の中央区新川一帯を埋め立てて霊巌寺を建立しました。そのわずか3年後の寛永4年(1627年)、隅田川の対岸に位置する「永代島(現在の富岡八幡宮の境内地)」に富岡八幡宮が創建されます。霊巌寺が新川一帯を開拓するにあたり、対岸の神様を土地の守り神(鎮守)としてお迎えしたのが、両者の深い結びつきの始まりです。
その後、明暦3年(1657年)の「明暦の大火」でお寺は焼失し、現在の江東区白河へと移転します。お寺の跡地は「霊岸島(新川)」と呼ばれるようになりました。しかし、神社と氏子の関係は「土地」に紐づくものです。そのため霊岸島の住民たちは、お寺が白河へ移転した後も、変わらず富岡八幡宮の氏子として残り続けました。
伝統の「深川祭り(富岡八幡宮例大祭)」では、中央区側の担ぎ手たちが、神輿とともに隅田川を渡って江東区側へと向かいます。そして、移転先である霊巌寺で挨拶を行うのが古くからの習わしです。
さらに、新川の北隣に位置する日本橋箱崎町も、地理的背景を共有する大切な氏子地域です。各町の神輿はまず永代通りへと集結し、深川・白河の地を厳かに巡行します。
その後、神輿群は清洲橋を渡ってふたたび中央区側の箱崎や新川へ。そしてクライマックス、永代橋を渡って深川へと戻る手前で、沿道から豪快に浴びせられる「水掛け」は、祭りの熱気が最高潮に達する瞬間です。
行政区画を超えて今も息づく伝統のつながり。
歴史の面影をたどる散策に出かけてみてはいかがでしょうか。
◆霊巌寺
東京都江東区白河1-3-32
◆霊巌島の由来 案内板
越前堀児童公園(東京都中央区新川1-12-1)
◆箱崎町箱四町会神輿庫(中央区まちかど展示館)
東京都中央区日本橋箱崎町26-1
◆富岡八幡宮
東京都江東区富岡1-20-3
例大祭期間:令和8年8月12日(水)~16日(日)
(※神輿連合渡御は8月16日(日)に実施予定)
◆夏祭 各町神輿連合渡御(2017年8月)
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