明治座さんの11月公演「ふるあめりかに袖はぬらさじ」
~ 明治座 ~
『ギフト、そして自分も楽しむ』をヒュリスティックに取材します、rosemary sea です。
・・・露をだに いとふ倭(やまと)の 女郎花(おみなえし)
ふるあめりかに 袖はぬらさじ
明治座さんの11月公演「ふるあめりかに袖はぬらさじ」をご紹介します。
作=有吉佐和子さん、潤色・演出=宝塚歌劇団の原田諒さん。
令和元年度第74回文化庁芸術祭参加公演の音楽劇です。
11月3日(日)より11月27日(木)までの演目となります。
株式会社明治座 宣伝部 木暮さんに記事掲載のご了解をいただきました。
それでは・・・
昭和47年の文学座初演以来、幾度も再演を重ねてきた有吉佐和子さんの名作『ふるあめりかに袖はぬらさじ』。
平成29年7月、明治座さんにて主演の大地真央さんと、宝塚歌劇団気鋭の演出家・原田諒さんがタッグを組み、音楽劇として装いも新たに上演されました。
大地さんはお調子者でお人好しな三味線芸者・お園の、たくましく生きる姿を熱演。
珠玉の書き下ろし楽曲に彩られたこの作品は、大きな話題を呼びました。
大好評におこたえして、本年10月に福岡・博多座さん、そして11月には東京・明治座さんにて再演の運びとなりました。
激動の幕末を生きる人間たちの悲喜劇を、ぜひご堪能ください。
あらすじ・・・
時は幕末、開港間もない横浜・港崎遊郭。
攘夷派による外国人排斥の機運が高まる中、遊郭・岩亀楼(がんきろう)の三味線芸者・お園は、病気がちな旧知の花魁(おいらん)・亀遊(きゆう)を看病していました。
お園のあたたかい励ましと、留学して医学を学ぶという夢を抱く通訳・藤吉の薬のおかげで、亀遊はどうにか生色をとり戻します。
ところがある日のこと、久しぶりにつとめたお座敷に、お客として来たアメリカ人・イルウスに、亀遊は見初められてしまいます。
岩亀楼の主人によって、法外な値段で身請けを決められた亀遊。
藤吉への恋が叶わぬことを儚(はかな)んだ彼女は、自らの手でその命を絶ちます。
数日後、亀遊の死の真相を偽って伝える、出所不明の瓦版が現れます。
そこには紅毛碧眼に身を汚(けが)されることを潔(いさぎよ)しとせず、懐剣で喉を突いた烈婦と書かれており、
露をだに いとふ倭の女郎花
ふるあめりかに 袖はぬらさじ
という辞世の句まで添えられていました。
こんな嘘 ー と笑うお園に、商売上手な岩亀楼の主人は、客が喜ぶような話をするよう命じます。
やむなくお園は、亀遊の悲劇的な話を客たちに語り聞かせることに。
結果、「攘夷女郎(じょういじょろう)」としてまつりあげられることになった亀遊。
岩亀楼は攘夷派の志士たちの聖地となり、お園のお座敷には客が連日押し寄せます。
亀遊の死を最初に見つけた生き証人として、一躍花形芸者になるお園でしたが、・・・。
配役は・・・
お園:大地真央さん
藤吉:矢崎広さん
亀遊:中島亜梨沙さん
お咲:未沙のえるさん
そして・・・
大種屋主人:温水洋一さん
岩亀楼主人:佐藤B作さん
更に・・・
イルウス:横内正さん
マリア:久保田磨希さん
・・・明治座さんの11月公演「ふるあめりかに袖はぬらさじ」。
音楽劇として甦る不朽の名作です。ぜひお見逃しなく。
お早めの席とりがよろしいかと。
明治座
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