いのちゃん

【中央区の味】 お持ち帰りの元祖「日本橋弁松総本店」のお弁当

中央区観光協会発行「中央区 はじめて物語マップ」に“折詰料理専門店発祥の店”として掲載されている日本橋弁松総本店弁松。その昔、日本橋魚河岸で繁盛していた食事処「樋口屋」が折詰料理の専門店へと発展したという弁松現存する日本最古のお弁当屋さんです。

前回は創業170周年記念のオリジナルグッズなどのお知らせをしましたが、今回は日本橋弁松総本店の主役であるお弁当に焦点を合わせました。

前回の記事はこちら 【日本橋室町】 祝170周年! 新しい試みが目白押し「日本橋弁松総本店

工場での特別販売は好評のうちに終了

緊急事態宣言が解除され、東京の街にすこしずつ活気が戻ってきました。同時に流行の第二波が懸念されますが、全国各地から聞こえてくる営業再開のニュースはひとまず明るい話題と受けとめました。

江戸時代からのテイクアウト専門店である日本橋弁松総本店は一部の売り場を除いて営業を続けていました。宣言下の都心部では昼食の調達に難儀することもあったようなので、まさに「あいててよかった」と営業している飲食店や販売店の存在に救われた方も多いのではないでしょうか。

弁松は宣言解除となるまでの間、一時的に本店と工場で直販もしていました。江東区永代の工場では、数量限定のまかない弁当が人気だったそうです。このほど、弁松のお弁当を取り扱う百貨店スーパーマーケットのすべての売り場が営業再開となりました。店舗により営業時間が異なりますので、ご利用の際はお確かめください。

都内の各所に売り場があるおかげで、区外にいても“中央区の味”を手に入れることができました。お持ち帰りの元祖と言える日本橋弁松総本店は先月公表された新しい生活様式(※)とも相性がいいので、今後はウイルス共生時代の強い味方としてもお世話になりたいと思います。※厚生労働省ホームページです。

百貨店の食品売り場で

デパ地下では定番の折詰を購入しました。弁松には折箱の寸法がそのまま名前になっているお弁当があります。

 【中央区の味】 お持ち帰りの元祖「日本橋弁松総本店」のお弁当

並六なみろく)白飯弁当 税込1,188円

 【中央区の味】 お持ち帰りの元祖「日本橋弁松総本店」のお弁当

並六弁松のスタンダードなお弁当。お店でも初めての方にまずおすすめしているというシグネチャー折詰です。折箱に使われている経木(きょうぎ)の香りをまとったごはんは何とも言えないごほうび感があります。通気性に優れ、殺菌効果がある経木は食品の包装に適した天然素材で、弁松経木の原料はおもに北海道のエゾ松だそうです。

 【中央区の味】 お持ち帰りの元祖「日本橋弁松総本店」のお弁当

赤詰あかづめ) 税込1,199円 / 白飯版の 白詰しろづめ税込1,037円もあります。

 【中央区の味】 お持ち帰りの元祖「日本橋弁松総本店」のお弁当

高さ3センチの一段折はいつでもどこでも食べやすい万能選手。今年4月に行われた自宅のポストでお弁当を受け取る非接触型デパ地下グルメ宅配事業の実証実験では、このコンパクトな折詰が採用されました。

 【中央区の味】 お持ち帰りの元祖「日本橋弁松総本店」のお弁当

密です。ぎゅっぎゅっ。

赤詰には、野菜の甘煮(うまに)、玉子焼かまぼこめかじきの照焼生姜の辛煮が入っています。豆きんとんがない以外は並六のお惣菜とほぼ変わらないラインナップなので、あまり量を召し上がらない方にはこの赤詰白詰をおすすめします。ところで、弁松の重鎮と称される生姜の辛煮はどのお弁当にも必ず入っているのですが、これがとてもおいしくて、ごはんがいくらあっても足りません。

そんなあなたにごはんだけの折詰もあります。こちらは赤飯です。

 【中央区の味】 お持ち帰りの元祖「日本橋弁松総本店」のお弁当

並七浅なみななあさ)赤飯 税込810円

 【中央区の味】 お持ち帰りの元祖「日本橋弁松総本店」のお弁当

ささげを使った赤飯経木の折箱に入っているので、あのありがたい森の香りがします。

スーパーマーケットで

明治屋ストアーピーコックストアでも弁松のお弁当に出会えます。この日はピーコックストアに行ってみました。

 【中央区の味】 お持ち帰りの元祖「日本橋弁松総本店」のお弁当

くじゃく 白飯 税込739円 /くじゃく 赤飯 税込839円
ピーコック(peacock)だからクジャク。わかりやすさも一級品。


くじゃく
はプラスチックトレーに入ったお手頃価格のお弁当です。森の香りこそないものの、お惣菜にはいつもの弁松フレーバーがしみしみです。生姜の辛煮ももちろん入っています。かまぼこの代わりにこんにゃくの姿がありました。ちょっとした違いはありますが、このお顔立ちはまぎれもなく弁松のお弁当ですね。

うつくしく整ったお弁当を切手にしました

前回の記事でもふれましたが、6月16日に日本郵便より、東京の古今の風物を題材とした特殊切手「江戸-東京シリーズ 第1集」が発売されました。弁松のほかにも、この特派員ブログでおなじみの日本橋界隈の老舗や名所が切手シートの随所にデザインされています。みなさんはもうゲットしましたか。

切手タイムズ Vol.02 2020年6月 ※日本郵便ホームページの切手特集です。
https://www.post.japanpost.jp/kitte/collection/times/2020_06/

江戸から続く濃ゆい味の歴史はこれからも続きます

先日、いつものように中央エフエムHello! RADIO CITY(ハロー・ラジオシティ)を聴いていると、日本橋弁松総本店八代目樋口社長がゲスト出演していました(5月13日放送)。中央区民カレッジの名物講師としても活躍する樋口社長ですが、この日は名調子と言うよりも老舗の看板を背負っていく思いを真剣に伝える様子が印象に残りました。

この春、歌舞伎座の向かいにあった「木挽町 辨松(こびきちょう べんまつ)」さんが152年の歴史に幕を閉じました。同じべんまつという名前のお弁当屋さん。別のお店であるにもかかわらず、樋口社長のもとに別れを惜しむ声が寄せられることもあったそうです。今年は半分が過ぎようというところですが、老舗や名店と呼ばれるお店の廃業のお知らせをどれほど耳にしたことでしょうか。

「木挽町 辨松」さんの閉店時の様子については、中央区在住特派員さとけん氏の記事をご覧ください。
銀座 木挽町 「辨松」4月20日閉店(2020年4月21日)


江戸から続く濃ゆい味、弁松のお弁当はなくなっていません。樋口社長はホームページでも「江戸時代の弁当の味を魂を削って守り続けています」と力強く語っています。「本当に濃ゆいですから気をつけて」とまで言われる創業当時から変わらない弁松の味。お近くの売り場でぜひ一度お試しください。

店舗情報

店舗情報 【中央区の味】 お持ち帰りの元祖「日本橋弁松総本店」のお弁当
 【中央区の味】 お持ち帰りの元祖「日本橋弁松総本店」のお弁当

日本橋弁松総本店|Benmatsu-Souhonten
中央区日本橋室町1-10-7
03-3279-2361

店舗一覧はこちら http://www.benmatsu.com/purchase/index.html
公式アカウントはこちら https://twitter.com/benmatsu1850