サム

2020 重陽の節句・菊の神事

 2020 重陽の節句・菊の神事

 9月9日は五節句のひとつ、重陽(栗・菊)の節句。築地波除稲荷神社では、祭典が執行され、平安時代の宮中の風習「重陽の節句」が当時に習い再現されています。

重陽の節句に御帳台の柱などに吊るし、端午の節句に薬玉と差し替える習わしのある、邪気を祓う魔除けで、呉茱萸の実を緋色の袋に納めた「茱萸嚢(しゅゆのう」。白菊には黄色の真綿を、黄色の菊には赤い真綿を、赤い菊には白い真綿で覆い、翌早朝に朝露を含んだ綿で体を拭い、無病息災を願う「菊の着せ綿」。そして、春のひな祭りに対して、半年後の秋にお雛様を飾る「後の雛飾り」などを伝承しています。また、これに合わせ古来より無病息災の薬効があるとされる御神木の銀杏に因み、当日限定で、長寿健康祈願「御神木枝垂れ銀杏御守」の授与が執り行われています。                       境内では、参拝者に菊の花びらを酒に浸した「菊酒」が振る舞われています。菊の花の芳香とその高貴な気品によって邪気を祓い、寿命を延ばすと考えられており、早朝に菊花に溜まった朝露を飲むことも長寿によいとされます。