中央区内にある7基
~水辺ウォーク・サイクリングがてら楽しめるものとは~
こんにちは。アクティブな活動はお休み中のHanes(ハネス)です。
先日、何かしらの機会で中央区内の水門について書かれた古い書籍を読むことがあり、その際に面白い記述を目にしました。
それが、中央区内の水門にはギロチンを彷彿させる上げ下げ型と安全を考慮した観音開き型が複数あり、そのうちの1つだけが観音開き型だということ。
果たして今でも水門の型はその通りなのかという疑問を抱いたため、実際に自転車を走らせ水門巡りへ!
最初に向かったのは、日本橋水門(昭和46年度竣工)。
最大級の地震発生時には、水門の破損や変形により門扉が閉鎖できなくなる恐れがあることから、耐震工事の真っ最中。
それと同時に管理棟の老朽化により改築が必至となり、現在はその準備として建物の基礎工事を行っています。
上の写真では分かりづらいのですが、東京都建設局のページに記載がある通り、この水門では鋼製単葉ローラーゲート、つまり上げ下げ型が採用されていました。
次は亀島川水門(昭和43年度竣工)へ。
こちらも見ての通り上げ下げ型!
案内板に示された型式および同局の亀島川水門のページにも鋼製単葉ローラーゲートと記載があります。
次は佃水門(昭和38年度竣工)!
こちらも見ての通り鋼製単葉ローラーゲートです。(詳しくはこちらから)
では住吉水門(昭和40年度竣工)はというと、こちらもまた鋼製単葉ローラーゲートでした。(詳しくはこちらから)
1連や2連の違いはありますが、もう少し水門に詳しくなってから改めて見て回りたいと思いつつ次の水門へと急ぎます。
月島川水門(昭和39年度竣工)は、鋼製単葉ローラーゲート。(詳しくはこちらから)
同様に隅田川に面している浜前水門(昭和39年年度竣工)は、単葉ローラーゲート。(詳しくはこちらから)
ここまでローラーゲートとしか出会えていません。
果たして中央区内で他の型は見つかるのでしょうか?
そんな不安を抱えながら訪れたのが朝潮水門(昭和39年度竣工)。
こちらはなんとスイングゲートを採用!(詳しくはこちらから)
竣工は佃水門や浜前水門と同じ昭和30年代後半ですが、別な型なのは興味深いです。
勢いで始めた水門巡りの最後は、築地川水門(昭和44年度竣工)へ。
こちらは東京都港湾局の築地地区の水門・排水機場の紹介ページや「水門のしくみ」でもご紹介されている通り、1枚門扉の端部を支点に扉体がスイングする形式、つまりスイングゲートでした。
以上を簡単にまとめると、現在中央区内には日本橋水門、亀島川水門、佃水門、住吉水門、月島川水門、浜前水門、築地川水門と7基の水門があり、型別の内訳は、ローラーゲート5基、スイングゲート2基。
参照した書籍とは現状は異なっていましたが、普段あまり意識して見ていない水門の型について少し知ることができました。
いつ、いかなる理由でこれらの水門が設置されたのかなど、もう一歩踏み込んで調べて水門を巡ると、また新たな中央区の「顔」が見えてくるかもしれませんね♪