日本橋七福神の茶ノ木神社、お金にまつわる情報
日本橋にある神社を巡る七福神詣り、1時間半足らずで巡れることもあり人気を呼んでいます。
七福神詣りのスタートは小網神社。2番目がこの茶ノ木神社。そして次が水天宮という好位置のせいもあるのでしょう、小さな神社ですが参拝者が絶えません。
特にこのご時世、世の中の安寧を願う人が多いのでしょう、奉納者の名前を記した奉納板がほぼ満杯状態です。お賽銭箱に賽銭をあげるのも功徳のうち。でも、「別に奉納すればより強い功徳を得られるのではないか....」。分かります、その気持ち。そこで、「いくら奉納したら奉納者板に載せてもらえるのか」という聞きにくい質問をしてきました。
初午祭りの日に3500円以上、奉納すると記載されます。
徳川時代、この神社が下総佐倉(今の千葉県)堀田家の中屋敷にあったころ、年1回初午祭りの当日だけ、一般に開放しました。そのことから今も毎年2月初旬の初午に祭事を催し、甘酒を配り、献茶を行っているそうです。
その際に奉納者を募り、3500円以上の奉納者を奉納者名板に載せ、500円~3500円未満の方には手拭い、お札、ご朱印のいずれか、あるいは複数差し上げているそうです。
「ただし、今年(2021年)はコロナ禍の影響で初午際は中止、奉納者は新たに募りませんでした」、「安全を考えて鈴とひしゃくは外してあります」とのことでした。
来年2月には茶ノ木神社の初午祭で参拝して、布袋様のにこやかな笑顔と幸せをもらいましょう。
※名板への記載を伴わない奉納は一年中募っています。
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この神社、徳川時代に下総佐倉(今の千葉県)堀田家の屋敷の中にありました。社の周囲に巡らされた土堤芝の上に丸く刈りこまれた茶の木がぐるりと植え込まれ、芝と茶の木の緑が見事であったことから、茶ノ木神社と呼ばれるようになったそうです。ご祭神は倉稲魂大神(ウカノミタマノオオカミ)で、伏見系の稲荷様です。
屋敷はもちろん、周囲の町方にも長年火災が起こらなかったため、いつの頃からか火伏せの神とあがめられ、堀田家では年1回初午祭りの当日だけ一般に開放しました。
そんな稲荷神社に布袋尊をご遷座合祀したのが昭和60年。実在した中国唐時代の禅僧で、阿弥陀如来の化身といわれている布袋尊は世の清濁を併せ吞む大きな腹をして、袋の中にいっぱいの宝物を入れ、人々に福運を運ぶ神としてあがめられています。