Hanes

雨上がりだからこそ見られる風景
~目線を変え、素敵な1枚を撮影しよう!~


こんにちは。アクティブな活動はお休み中のHanes(ハネス)です。
食べ物でも風景でも、映える写真が撮れたら嬉しくなりませんか?
絶景やおしゃれなスイーツなど、映えるものを求めて外出・旅したことがあるという方は世代を問わず多いのではないかと思います。
しかし、思うように外出ができず「映え」から疎遠になりつつある今こそ、身の回りで映える写真を撮影してみようではありませんか!

雑誌やメディアでたびたび紹介されているように中央区内には映えるグルメがたくさんありますが、風景はどうでしょう。
インスタ映えする風景としてよく耳にするのは、晴海ふ頭のモニュメントやそこからの眺め。
その他ウォーターフロントエリアでは、反射して水面に映るタワーマンション。

 雨上がりだからこそ見られる風景~目線を変え、素敵な1枚を撮影しよう!~


さらには、橋のライトアップも映える風景として知られているのではないでしょうか。

 雨上がりだからこそ見られる風景~目線を変え、素敵な1枚を撮影しよう!~


ここまで映える風景をいくつか挙げてきましたが、すべてに共通して言えることは、「水」が被写体に含まれているということ。
それなら「水」を使って映える写真を撮ってみようと、水のある場所を探して銀座や日本橋へ繰り出してみました。
ウォーターフロントエリアとは言い難いエリアですが、果たして映える写真は撮れるのでしょうか?

銀座で収めた「広がる世界」

まず向かったのは、早朝の銀座。
都心は比較的水はけが良いのですが、前日は雨が降っていたこともあり歩道や車道の端などに水たまりができていました。

 雨上がりだからこそ見られる風景~目線を変え、素敵な1枚を撮影しよう!~


急いでいる時など、うっかり水たまりにはまり、靴や靴下、さらには足まで濡らしてしまったという経験は誰しもあるのではないでしょうか。
言うまでもなく私もその一人で、街中で水たまりを見かけると自ずと避ける癖がついています。
しかし今回は、水たまりに近づき色々な角度から覗き込んでみました。

すると、大きな湖や川がないと不可能だと思っていた綺麗な逆さの世界が見えるではありませんか!

 雨上がりだからこそ見られる風景~目線を変え、素敵な1枚を撮影しよう!~


水たまりがある場所ではないとこのような写真が撮れないという難点はありますが、これまでに中央区内で「映え」を探してきた私にとってこれは新たな発見。
なんだか世界が広がったように見えて楽しくなってきました。
短時間で撮影を済ませたため「映え」には届かない1枚ですが、この現象を利用して撮影すべく引き続き水たまりを探して歩いてみました。

東銀座で収めた「早朝の静けさ」

続いて向かった先は、東銀座。
「『逆さ歌舞伎座』を写真に収めてみたいという」願望をもっていたものの近くに水たまりが見つからず、諦めて築地へ行こうとした時、雨水のたまった合流のマンホールの蓋を発見。
蓋に模様があることから、半ば疑心暗鬼で目線を変えて覗いてみると...

 雨上がりだからこそ見られる風景~目線を変え、素敵な1枚を撮影しよう!~


意外と綺麗に建物が反射し、白む東の空を背景に、都市の早朝の静寂を思わせるやや幻想的な写真が撮れました。
これで霧が立ちこめていれば、もはや中央区の街中で撮影したとは思えない1枚になるのではないでしょうか。
(今回は、近くに落ちていた葉を浮かべています。)

 雨上がりだからこそ見られる風景~目線を変え、素敵な1枚を撮影しよう!~


歩行者がいない時間帯とはいえ、さすがに長時間撮影しているわけにもいかないので、数枚撮影して日本橋へと足をのばしました。

日本橋で収めた「浮かび上がる不思議」

日本橋での狙いはやはり名橋「日本橋」。
しかし、被写体が大きいうえに、近くにめぼしい水たまりもありません。
とりあえず、1本わき道にそれて日本橋三越本店を臨みました。

 雨上がりだからこそ見られる風景~目線を変え、素敵な1枚を撮影しよう!~


既に皆様お気づきかと思いますが、今回はこの写真左下に写っている水たまりを活用しました。
ここではそれほど目線を変えなくても、水面下に王宮があるかのような不思議な風景が楽しめます。

 雨上がりだからこそ見られる風景~目線を変え、素敵な1枚を撮影しよう!~


ここからさらに目線を下げると、建物全体が水たまりに映ります。
縦写真の場合、地上の建物と反射している建物の両方を収めることができます。

 雨上がりだからこそ見られる風景~目線を変え、素敵な1枚を撮影しよう!~


ここのところ毎週のように雨の日がありどこか憂鬱になりがちでしたが、水たまりを活用した写真撮影は思いの外楽しく、次の雨が待ち遠しくなるほどです。
2ヶ月以内には梅雨の季節がやってくるので、これからは色々な場所で水面に映った風景が楽しめそうですね。
中央区であろうとなかろうと、水たまりを活用することで映える写真、不思議な写真、幻想的な写真が撮れます。
まずは身近から、街あるきがてら水たまりを覗いてみませんか?

あとがき

大人になるにつれ、私にとって水たまりは、「汚れる」、「濡れる」といった「嫌な存在」となっていました。
しかし、小学生の頃の私を振り返ってみると、鮮明に水たまりを楽しんでいた記憶があります。
高学年の頃に好きだった児童書『リトル・ウイング』(吉富多美 作/こばやしゆきこ 絵)には、魔女のリマタズミー・ギシフーナ(名前を逆から読んでみてください!)が登場します。
雨上がりの公園の水たまりの中から姿を現したこの魔女が、2人の少女に大事なメッセージを送るという物語です。
その本を読んでから水たまりに対して抱いたワクワク感を、今回思い出すことができました。

アドバイスと注意点

最後に、アドバイスと注意点をQ&A形式でお伝えします。

Q: 一眼レフなど、本格的なカメラを持っていなくても大丈夫でしょうか?
A: 大丈夫です!寧ろ、逆さにすることで地面ぎりぎりまでカメラを近づけることのできるスマホがおすすめ。
今回はすべてスマホのカメラで撮影しています。
ただ、うっかり水たまりにスマホを落としてしまわないよう細心の注意を払いましょう。

Q: 場所を選ぶ際に気をつけることはありますか?
A: 大前提として、危険な場所や交通の妨げになる場所は論外です。
歩道でも通行人の邪魔にならないよう、時間帯や場所は十分に気をつけましょう。
また、撮影時にローアングルになることから、周囲に人がいる場合は撮影を控えましょう。
あらぬ誤解を招く可能性があります。

Q: 思うような発色・アングルに仕上がりません。良い写真が撮れるまで粘るべきでしょうか?
A: 他の人の邪魔にならないよう、短時間で撮影を済ませましょう。
納得がいかなければ、文明の利器に頼り、アプリなどで加工してみてはいかがでしょうか。
割りきりも大事です!