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2021 薫風に泳ぐ鯉のぼり

 2021 薫風に泳ぐ鯉のぼり

 風薫る季節。若葉の香を漂わせて吹く風は心地よく爽やかですが、今年は新型コロナウイルス感染拡大を受け、3回目となる緊急事態宣言発令の中、外出自粛、"STAY HOME” を要請され、異例のGWのスタートとなりました。                  端午の節句は、古くは、菖蒲を軒先に差したり、菖蒲湯に入るなど邪気払いの行事だったものが、武家政権が誕生すると、武を尊ぶ「尚武」にかけて男児の祝い日とされ、戦後、子供の健やかな成長を願う「こどもの日」として祝日に制定されました。      中国に、「黄河の上流にある "龍門" という滝を昇りきった鯉は、龍になり、天に昇ることができる」との伝説があり、龍は皇帝のシンボル、"鯉の滝昇り" は立身出世の象徴と伝わります。      江戸時代、武具を奥座敷に、幟旗を戸外に飾り立てた武家に倣い、庶民の間に五月人形の飾りや鯉のぼりの打ち立てなどの風習が広まったとされます。        佃公園並びに佃島小学校校庭の吹き抜けの  "いけす" を、風を孕んで生き生きと鯉のぼりが泳ぎ、佃公園内は水遊びに興じる子供たちの弾んだ声が響き渡っています。