東京ど真ん中の異空間、聖ルカ礼拝堂
4月より新しくスタートした中央区観光協会特派員の「水辺のアルバム」です。身近な中央区の話題をたくさん発信していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
第一回目は、明石町にある聖路加国際病院のチャペル、「聖ルカ礼拝堂」をご紹介します。僕はこのチャペルの近所に住んでいて、時々お邪魔させてもらっています。ここを初めて訪れたのは、もう10年以上前のクリスマスイブ。僕はキリスト教徒ではありませんが、たまたまクリスマス礼拝のことを知り、家族と一緒に参加してみることにしました。
映画のワンシーンのようなクリスマス
これが、本当に素晴らしい体験でした。チャペルに足を踏み入れた瞬間、その雰囲気に圧倒されました。20mもあるアーチ状の天井まで広がる大きな空間、ステンドグラスを通して差し込む十二月のやさしい日差し、家具から漂う木材のほのかな香り、そして後ろを振り返れば天井まで届きそうな巨大なオブジェのようなパイプオルガン。「ここは本当に日本なの?」と疑いたくなるような、異国情緒あふれる空間が広がっていました。
やがて礼拝が始まると、パイプオルガンの荘厳な音色がチャペル全体に響き渡り、大勢の看護師さんがロウソクを手に聖歌を歌いながらゆっくりと入場してきます。そして静かに語りかける牧師さんの声。そのそれぞれが空間に溶け合い、チャペル全体が厳かで美しいクリスマスの空気に包まれていました。まるで映画のワンシーンに入り込んだような、忘れ難い体験でした。
その後、僕は聖路加病院に一週間ほど入院することがありました。そのときはほとんど毎日このチャペルを訪れていました。誰もいないチャペルもまた格別です。大きな静寂の空間の中で、ひとり祭壇の前に佇んでいると、心が穏やかに落ち着き、誰かに語りかけたくなるような気持ちになります。教会という場所が持つ意味や役割を、ほんの少しだけ理解できたような気がしました。
訪れてみたい方へ
さて、聖ルカ礼拝堂のホームページによると、通常は関係者以外の入場は難しいようですが、毎月第一日曜の礼拝やコンサートにはどなたでも入れるそうです。
ということで、今回ご紹介するにあたり第一日曜日に行われている「夕の祈り」に参加してみました。30分のパイプオルガン演奏、司祭のお話、そして聖歌の合唱が行われます。パイプオルガンの響きもチャペル内の雰囲気も以前と変わらず厳かで美しいものでした。照明に照らされた礼拝堂内部も陰影ができてとてもキレイでした。皆さんもぜひこの特別な異空間を体験してみてください。キリスト教徒じゃなくても大丈夫。「どなたでもお気軽にお越しください」とチャペルのホームページに書かれています。なお、礼拝時の入口は明石小学校側の旧館1階北口だけのようですのでご注意を。
最後に地元情報を一つ。チャペルを訪れた際は、お隣の聖路加タワー最上階のレストラン、Lukeで食事やお茶はいかがですか?ここのパスタランチ(平日のみ)はとてもお手頃値段でおいしいですよ。しかも地上221mの屋上テラスに出ることができます。もちろんオープンエアです。これも一つの異空間。おすすめです。
チャペル内部はカメラ撮影禁止のため外観の画像のみを掲載していますが、以下の公式サイトで内部の様子を見ることができます。
https://christiancenter.luke.ac.jp/#a_chapel
礼拝やコンサートの案内はこちら
https://www.nskk.org/tokyo/church/luke/index.php
レストラン LUKE ホームページ
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