パンちゃん

かつて銭湯があった場所 その6

日本橋人形町に2020年5月まで営業していた世界湯さんがありました。この世界湯さんはかつて台東区谷中と武蔵村山市、現在営業している新宿区高田馬場の世界湯さんの源流の銭湯でした。人形町を除く世界湯さんは富山県出身の綾部さんがやっている銭湯で、世界湯さんが3軒あった時は店主さんは兄弟同士でした。また綾部さんは水林さんという東京都の銭湯では有力な方の親戚でもあります。この水林さんは東京都浴場組合理事長を歴任された長野県出身の染谷盛一さんの後楯になっていました。

昭和30年代の東京都浴場組合は長野県出身の染谷さんと新潟県出身の栃倉さんが交互に理事長をやっていた時期があり、なぜ北陸出身の人が理事長になっていた時代に長野県出身の人が理事長に就任できたのか不思議でした。水林さんと染谷さんが縁戚関係にあった事実が分かり、長野県出身の方が理事長に就任した理由が判明しました。

 かつて銭湯があった場所 その6
人形町にあった世界湯さんは諸事情により綾部さんが売ってしまい、最終的に油本さんという東京都の銭湯では有力な方のご子息が最後までやっていました。この油本さんも中央区で銭湯をやっていました。
現在はマンションになっていますが、銭湯時代は入り口が男女に分かれていますが、中で一緒になっていました(店側で仕切りを作っていました)。背景画は絵師の中島さんが描いた富士山がありました。銭湯を辞められる数年前からは背景画はありませんでした。
湯船は深い湯船と浅い湯船とシンプルでした。お湯が熱めで気持ちよかったです。
銭湯を辞められるのは残念ですが、その歴史を見ていくと現在でも理解できるところなどがありおもしろいです。