小猿

梅雨空の下 紫陽花が見頃です

梅雨入り間近になり、中央区内でもきれいに咲いている紫陽花が見られるようになりました。こちらは晴海トリトンスクエアガーデンです。紫陽花は丈夫で手間いらず、雨の中でもしぼむことなく、毎年立派な花を咲かせる優等生です。

シーボルトと娘イネ、中央区との縁

シーボルトと娘イネ、中央区との縁 梅雨空の下 紫陽花が見頃です

築地川公園の近く、あかつき公園にシーボルトの胸像があります。ドイツ生まれの医師で博物学者、1923年に出島のオランダ商館医員として長崎に来ました。商館長とともに江戸へ来た時は、一か月余りの間、日本橋の長崎屋に滞在して、日本の蘭学者を指導し、大きな影響を与えました。この辺り「江戸蘭学発祥の地」でもありますね。

長崎の愛妾、お滝さんとの間に生まれた娘イネは、日本人女性で初めて産科医として西洋医学を学び、1870年、築地で産院を開業しました。

 梅雨空の下 紫陽花が見頃です

シーボルトは日本文化や紫陽花を愛し、お滝さんにちなんで「Hydrangea otakusa」(ハイドランジア オタクサ)と名付けました。ハイドランジアは「水の器・水瓶」という意味だそうです。

胸像は日蘭友好のためオランダから贈られました。像から見える所にも涼し気な姿で美しく咲いています。

築地川公園の中央広場

築地川公園の中央広場 梅雨空の下 紫陽花が見頃です

日本原産の紫陽花は西洋に渡り、西洋アジサイとして人気が出て日本に逆輸入されて来ました。築地川公園でも真っ白なアメリカアジサイが満開でした。