CAM

HARUMI FLAG

「HARUMI FLAG」と名付けられた晴海の再開発計画は、2020年オリンピックで選手村として使用される土地、建物を、オリンピック終了後、一般用住宅(マンション)に作り替える計画です(前回の投稿で、選手村は18ha、東京ドーム3.7個分の敷地に建設されると述べましたが、この数字は晴海FLAG計画全体についてのものです)。

 写真は、月島警察署前から、HARUMI FLAG 計画地帯を望んだものです。

その場合、オリンピック選手村としても、またその後のマンション計画においても、最大の問題点は、都心とのアクセス(交通手段)と考えられます。対策としては、都心と臨海部を結ぶバス高速輸送システム「BRT」(Bus Rapid Transit)も計画されており、東京五輪前にプレ運行を始め、五輪後にルートを拡大。22年度に幹線道路「環状2号」が全線開通した後、本格運行することになっています。しかし、BRTでは、輸送力が1時間あたり1200~2000人程度と鉄道に比べて大きく見劣りする点が懸念されています。

 そこで、新しい鉄道の整備が期待されるわけですが、本日(4月4日)の読売新聞では、「銀座⇔臨海部に地下鉄」という計画を報じています。同紙によると、東京都は、銀座地区と臨海部を結ぶ新しい地下鉄路線を、今後10~20年後をめどに整備する方針を固めたということです。さらに、将来的には、茨城、千葉県方面と都心をつなぐつくばエクスプレスなどとも接続し、羽田空港まで直結させることを目指す、ということです。

 晴海FLAG計画だけで12000人程度の人口増が見込まれていますが、臨海部全体としては、中央、江東両区で、15年から35年までの20年間で、人口が約13万人増えると推計されているということです。

 臨海部は、今後大きな変貌を遂げていくことになりそうです。