【人形町】 台湾タロイモスイーツ専門店「連珍(れんちん)」
今回は台湾の基隆(キールン)からやってきたスイーツのお店をご紹介します。まずはそのお店が生まれた基隆というまちについてお話しします。
基隆ってどんなところ?
基隆(キールン)は台湾の北部に位置する港湾都市で、港にはいつもさまざまな船が停泊しています。
以前に訪れたときは、タクシーの運転手さんがクルーズ船を指差し、「日本へ行く船ですよ」と教えてくれました。
台湾の第一都市である台北からは電車でもバスでも40分ほどで到着し、港町の雰囲気を日帰りで楽しむことができます。東京から見た横浜のようなところです。
基隆地標/Keelung Sign
ハリウッドサインみたいですね。基隆の文字看板は光るようになっていて、ちょうど今年、電飾の全面改修が行われているそうです。
海洋広場周辺には港の見えるカフェが集まり、繁華街では日が暮れると美食夜市として知られる廟口夜市が開かれます。基隆は時間を忘れてのんびりと過ごすこともできる旅情ゆたかなまちです。
そして昨年、この基隆からはるばる中央区にやってきたお店があります。
台湾基隆百年老舗、日本初上陸!
2021年12月、日本橋人形町の甘酒横丁に新しいお店がオープンしました。台湾タロイモスイーツ専門店の連珍(れんちん)です。
連珍は基隆で百年以上続くペストリー(糕餅/ガオビン)の老舗で、このたび日本に初上陸しました。
タロイモ(taro)は世界各地の温暖な地域で栽培されているサトイモ科のお芋です。台湾では饅頭の餡や団子などに使われているのをよく見かけました。常夏の島ハワイでも料理やデザートの食材として欠かせない存在で、日本ではタロイモにあまり馴染みがなくても、ハワイ土産の定番品であるタロイモチップスをご存じの方は多いかもしれません。
それでは人形町で手に入れた台湾タロイモスイーツを味わってみたいと思います。
我愛的台湾芋頭小吃、來了!
発音することはできなくても、なんとなく意味が伝わる台湾の言葉。
おしゃれなパッケージに入っていました。手土産にもぴったりですね。
タロイモボール(芋泥球) 6個入 税込900円
タロイモのおいしさはそのままに、バターと砂糖でほどよいバランスに仕上げた連珍の看板商品です。毎朝お店で手づくりしています。
ほのかな甘みと、なめらかさの中にあるつぶつぶとした素材感。基隆で食べたあの味です。人形町のタロイモボールは丸い形がきれいにそろっていました。
続いてはこちらです。
タロイモシュークリーム 税込380円
タロイモボールをシュー皮で包みました。手に持って食べられるタロイモスイーツといった趣です。
中をご覧ください。隙がないとはこのことですね。1個から販売しているので、タロイモ入門編としていかがでしょうか。
どこか懐かしさのある素朴で優しい味のタロイモ。その伝統菓子をモダンなデザインで表現した人形町の連珍のイメージが、都会的でありながらノスタルジックな雰囲気をあわせ持つ基隆のまちに重なりました。今は台湾へ遊びに行くことがなかなかできないこともあり、中央区で台湾タロイモスイーツに出会えてとてもうれしいです。みなさんもぜひお試しください。
店舗情報
連珍 台湾タロイモスイーツ専門店|LEN JEN
https://www.instagram.com/lenjen_tokyo/
中央区日本橋人形町2-10-11 KYOE PLAZA 1階
03-6810-9189