滅紫

ゆかりの演目勢揃い「九月大歌舞伎」

初世中村吉右衛門の俳名を冠した「秀山祭」は初世の功績をしのび3年ぶり13回目の開催となりますが、今年は昨年亡くなった二世中村吉右衛門一周忌追善と銘打っての公演となりました。

二世が得意とした演目がそろい踏み。播磨屋一門、兄に当たる白鸚さん、幸四郎さん、そして女婿となる菊之助さんとお孫さんにあたる丑之助さんも出演していつもの秀山祭が戻ったよう。

三部は得意とされていた忠臣蔵の七段目「祇園一力の場」。大星由良之助を演じるのはこちらもこの役を得意としている仁左衛門さんです。足軽の平右衛門に海老蔵さん、お軽に雀右衛門さんと豪華な顔合わせです。

そしてもう一幕が能の「藤戸」を素材にした舞踊劇。盛綱に殺された漁夫の母・藤波と悪龍を菊之助さん、佐々木盛綱を又五郎さんが演じます。丑之助さんが浜の童で登場。

 ゆかりの演目勢揃い「九月大歌舞伎」

ロビーに祭壇が設けられ手を合わせる人や撮影の人に取巻かれています。

一部は「白鷺城異聞」「寺子屋」、二部は兄の白鸚さんが初役で演じるのが話題の「松浦の太鼓」「籠釣瓶」や「鈴ヶ森」など当たり役で構成した「揚羽蝶繍姿」。

どれも見たいと思わせる演目揃いです。

秀山祭九月大歌舞伎は千穐楽は27日 12日と21日は休演です。

第一部 11時開演 「白鷺城異聞」「寺子屋」

第二部 14:40開演 「松浦の太鼓」「揚羽蝶繍姿」

第三部 17:35開演 「七段目」「藤戸」

お問い合わせはチケットホン松竹 0570-000-489(10時~17時)