Silver Fox 007

高知県アンテナショップの笑顔

来年のことを言うと鬼が笑う、と申しますが、片頬笑いくらいで済ませてもらえるかな?に押し迫ってきた師走。でも、この話は4月からのドラマに関連しているので、やっぱり呵々大笑かなぁ。

そう、来年春からのNHK朝ドラ主人公は、高知県出身の植物学者・牧野富太郎氏がモデル!
高知県のアンテナショップ・まるごと高知では、関連の展示と関連商品の販売が始まっています。
場所は銀座1丁目、外堀通りに面する入口で高知県人で知らぬ人なし!の坂本龍馬像が迎えてくれます。

まるごと高知の笑顔

まるごと高知の笑顔 高知県アンテナショップの笑顔

実は私、高知県高知市の生まれ。高知城を見上げつつ育ちました。高知県人として牧野富太郎氏がモデルと聞けば春が待ち遠しいです。早々に関連グッズを見ておかねば!と出かけました。
まるごと高知に初めて伺ったのは、確か開店したばかりのころ。遊びに来た母が郷里を離れて久しい私に教えてくれました。その時は2階のレストラン「TOSA DINIG おきゃく」で土佐名物・藁焼き鰹のたたき御膳をいただきました。スーパーで薄切りの鰹のたたきにがっかりしていた私、厚切り本格派の鰹のたたきに大満足で満面の笑み。以後、1階の「とさ市」では高知市名物・日曜市を思い浮かべてニヤニヤ、懐かしい品や新製品にほぅ~!と買い物。
今回は地下1階の「とさ蔵」で牧野富太郎氏の笑顔に再会しました。

土佐の名酒が並ぶ酒蔵の奥に、ポスターから飛び出る牧野富太郎氏の破顔一笑!
斜に構えたニヤリは、土佐のいごっそうぶりを秘めているように見えます。
植物画集など図書はむろん、関連商品もいろいろあり、購入できます。植物画のポストカードは、本当に精密で学術的でかつ活き活きとしている画です。以前高知に帰省した時に買ったものを持っていますが、使うのがなんだか惜しくて手元に置いています。植物図鑑の1ページを持ってる感じですよ。お店の方によれば、これからまだまだ品物も増えるとのことでしたので、楽しみです!
高知県の観光パンフレットもたくさんあり、相談にのってくださる方もいらっしゃいます。
もちろん、土佐の名酒で喉を潤し、頬が緩んだところでじっくり眺めるのも結構かと思います。地下への入口には某局「酒場放浪記」のにっこり笑う吉田類さん等身大パネルもお出迎え。彼も高知県出身なんですね。

ちょっとPR

ちょっとPR 高知県アンテナショップの笑顔

さて、高知県立牧野植物園をちょっとPR。
2022年5月に帰省した際、久しぶりに散策しました。写真はその時のもの。2022年は牧野氏生誕160周年だそうで、園内あちこちに牧野氏パネルが出没していました。ポスターにもあるこの笑顔、なかなか破天荒な人生を送られたようですが、こんな笑顔を向けられたら文句言えなくなりそう。園内には珍しい植物や牧野氏ゆかりの植物が育成され、高知在住だったら年パス買って通いますね、きっと。
牧野植物園は、高知市内の小学生は遠足や社会見学で1度は行ったことがあるはず。私もそうです。
小学生の頃(はるかウン十年前)の記憶と比べると、野外・温室・展示館など施設はずいぶん整備され、こんなに広かったかしら?と思いました。うっそうとした樹木の中に温室というイメージだったのが、市内一望の小高い丘や展望台もあり、清々しかったです。5月のこの日は雨上がりの薄曇りで散策最適だったけど、晴天だったらこげるなと思いました。

植物園のある五台山は、”坊さんかんざし買うを見た”とよさこい節に歌われたお坊さんがいた竹林寺(四国霊場第三一番札所)があり、牧野植物園内から五重塔を望むことができます。中心街から少し離れていますが、高知駅起点の周遊バス・まいゆうバス(MY遊バス)を利用すると便利でした。

中央区には江戸開府以来各地の人びとが集まり、現代の中屋敷のようなアンテナショップもたくさんあります。どこの出身の方も、アンテナショップで懐かしい味・品に笑みを浮かべ、郷土の有名人が出てくるドラマは様々なツッコミを入れつつも楽しまれることでしょう。
さて、我らが牧野富太郎氏、どんなモデルぶりを見せてくれるのでしょうか。

なお、記事の掲載にあたっては、まるごと高知様のご了解をいただきました。

※土佐弁ミニ講座(Silver Fox 007解釈)
おきゃく:宴会全般を指す。慶弔両用。お客様をもてなすの意が込められているが、ホスト側も同等に楽しむ。一旦座したら立つ必要がないよう、前菜からデザートまで盛り込まれた皿鉢料理はおきゃくに欠かせない。
いごっそう:明確な理屈に裏打ちされた意志や行動を持ち、他者からの圧力に容易に屈しない男性を指す。他者の説得(理屈)に心の底から納得するとすぐさま意志や行動を改めたり、自説は持ちつつも相手を認め協力する。
【対語】はちきん:発言力・行動力を兼ね備えたしっかり者の女性を指し、性別を超越した働きをする。
こげる:日焼けすること。高知の紫外線は強烈。焼けるを飛ばして焦げてしまう。
まいゆう:周る(まわる)の現在進行形。”ゆう”は英語のingに相当し、動詞につけることで今~している最中という表現が簡単にできる。
【例】食べゆう(食べている最中)、一杯やりゆう(一杯飲んでるところ、二人以上の場合”おきゃくしゆう”と言うこともある)、行きゆう(今向かってる途上)