東京ダンボ

地下鉄のマーキュリー

1月に葛西駅に併設された地下鉄博物館を訪問した際、入口近くにマーキュリー像が置いてありました。そこにはこのように案内がされていました。
 
マーキュリー像:地下鉄の案内標識のルーツで、昭和26年(1951年)に笠置季男(かさぎすえお)によって作られました。モチーフは、ベルリン・オリンピック100m競走の選手がスタートを切る瞬間の表情です。
 
また、像には「昭和26年、銀座駅などの出入り口に設置され、地下鉄のシンボルとなりました。“マーキュリー”とはローマ神話の商業の神を意味します。」と記されています。
 
マーキュリー (英語:Mercury)=ローマ神話のメルクリウス(ラテン語:Mercurius)で、ギリシャ神話のヘルメス(Hermes)と同一視されています。商人、旅人の守護神ですが、泥棒の守護神とも言われています。

デザインは彫刻家の笠置季男の手によるもので、『戦後復興と伸びゆく若者の希望に燃えた感情を表現したい』として『マーキュリー』をモチーフにデザインされています。

銀座駅のマーキュリー

銀座駅のマーキュリー 地下鉄のマーキュリー

中央区内には銀座駅に4つ、日本橋駅に1つのマーキュリー像があります。実際にどこにあるか見てきましたのご報告させてください。

 

 地下鉄のマーキュリー

銀座線銀座駅には2つ、三越銀座展を背に一つと銀座プレイス側に1つ

 

 地下鉄のマーキュリー

日比谷線銀座駅は1つ。

改札を出て地上に上がれば「HERMES」銀座店が目の前です。

 

 地下鉄のマーキュリー

丸ノ内線銀座駅にも改札に1つ。

 

日本橋駅のマーキュリー

日本橋駅のマーキュリー 地下鉄のマーキュリー
 地下鉄のマーキュリー

日本橋駅には日本橋交差点下に1つ。
ここではマーキュリー像の後ろが箒置き場になっていました。清掃道具の守護神もやっているのかな?

この他、上野・大手町・池袋、上野東京メトロ本社にもマーキュリー像があるそうです。

 

高島屋日本橋店にある笠置季男の作品

高島屋日本橋店にある笠置季男の作品 地下鉄のマーキュリー

作者の笠置季男は戦後を代表する彫刻家で、高島屋日本橋店の日本橋さくら通り側にあるモニュメントも笠置季男の作品です。
こちらは以前に不忍画廊さんを訪問させていただいた時に撮らせていただいた写真です。

かわいらしいですね。

三越にもマーキュリー

三越にもマーキュリー 地下鉄のマーキュリー

日本橋三越にもマーキュリー像があります。

三越の商売繁盛を願って設置されたもので、頭にはペタソス(翼の生えたつば広の丸い旅行帽)をかぶり、左手にはカドゥケウス(頂部に翼があり、二匹の蛇が絡みついている杖)、足にはタラリア(翼の生えた黄金のサンダル)を履いています。

これらの衣装はマーキュリーの力や能力を表しているそうです。

TOKYO METRO 女子駅伝部 東京メトロ マーキュリー

東京メトロには女子駅伝部があり、その愛称は、社内公募を実施した結果「東京メトロ マーキュリー」と言います。

お客様に安心・安全を提供する東京メトロが保有する事業団スポーツチームの愛称としてふさわしく、かつ社内でも愛着のある「マーキュリー」がチーム愛称として採用されたそうです。
 
「チーム理念 東京を走らせる力になる」

愛着のある名前が連綿と続くのは意義深いですね。