余情 人形町花まつり
お釈迦さまのご生誕をお祝いする行事です。
例年の賑わいを取り戻してきた「人形町大観音寺花まつり」に参加してきました。
大観音寺(おおがんのんじ)では、故事にならい、花御堂が用意され、参拝者は、お釈迦さまの立像に甘茶を灌ぎ、お釈迦様の誕生日を祝います。「灌仏会」の呼び名がありますね。お釈迦さまが生まれた時に「天から竜が降りてきて香湯を灌いだ」という伝承に由来しています。古くは香料を調合した香湯・五色の香水をそそいでいたそうですが、江戸時代になって甘茶に替わって広まったといわれています。
大観音寺の前では、人形町商店街協同組合より、甘茶とお菓しがふるまわれました。
参拝された方には無償でスピードくじが配られます。人形町の名店で用意された豪華品々が当たるとても粋な抽選会は毎回好評で、賑わっていました。
江戸初期から、芝居小屋と茶屋が集まり、人形師が多く住んでいたことからやがて人形町と呼ばれるようになりました。この地域ならではの趣と情緒があり、今でも訪れる人を楽しませる様々なイベントを催されます。
江戸初期より造成された街は、今も残る日本橋川へアクセスも良く、人が集まり、商業地域として栄えてきた歴史の名残を感じる粋な町です。
「町火消し」と「江戸落語」のからくり櫓時計は、江戸の古き良き時代の歴史を伝えるシンボルです。
現在も粋な下町気質のあふれます。春の風が心地良く、「江戸の香り」が感じられる町を散策されてみてはいかがでしょう。
◆大観音寺
中央区日本橋人形町1-18-9
◆人形町商店街(人形町通り)
水天宮側に「江戸落語からくり櫓」
人形町交差点側に「町火消しからくり櫓」が設置されています。