あすなろ

本祭 4年ぶり神田祭

「江戸の総鎮守」と称えられてきた神田神社は、江戸の下町神田や日本橋、秋葉原、大手町丸の内など、108町会の総氏神様です。

天平2年(730)の創建といわれる古社は、元和2年(1616)に江戸城の表鬼門守護地となる現在の地に遷座されました。「明神さま」の名で親しまれてますね。神田明神への崇敬心は継承され、お祭りを大事にしています。

 本祭 4年ぶり神田祭

信仰を伴い参加者が増えて、「見られる祭礼」として華やかで楽しみの多いものへと姿を変えてきた神田祭です。例年、30万人ほどの見物客で賑わう本祭では、「神幸祭」と「神輿宮入」が執り行われます。

 本祭 4年ぶり神田祭

4年ぶりとなった令和5年の本祭は、各町会で神酒所が設けられ、揃いの印半纏姿が集まりました。

 本祭 4年ぶり神田祭

神幸祭は、三基の鳳輦・神輿や山車など絢爛豪華な行列が氏子の各町会を一日かけて巡り、日本橋両国旧御仮屋においては昼御饌(ひるみけ)が斎行され、夕刻には附け祭も加わる盛大な神事です。
巡行路をなぞるように歩くことで、街の活気を間近で感じとても楽しい江戸散歩にもなりました。

 本祭 4年ぶり神田祭

神輿宮入・地域渡御も大変な賑わいで、江戸っ子の晴れ舞台は今も健在です。

※写真は2023年4月から神田祭当日の様子です。

 

  本祭 4年ぶり神田祭

◆神田明神
 正式名称・神田神社
 東京都千代田区外神田2-16-2
 公式ハンドブック神田祭<神田神社発行>

◆日本橋両国旧御仮屋
 (薬研堀不動院/旧両国広小路)
 東京都中央区東日本橋2-6-8

佳年 二の宮神輿(2023年4月)