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　浜離宮恩賜庭園では、3月下旬に見頃を迎えた、「中の御門」入口付近、花木園、潮入の池「中の橋」袂の「ソメイヨシノ」、並びに桜の原種である「オオシマザクラ」「オオヤマザクラ」「ヤマザクラ」など馴染みの品種、花木園内の、高知市内の仙台屋という商家の庭の原木を発祥とする「センダイヤ」、横堀畔の、5～7枚の花弁を持ち、花を見た貴人が一重か八重か確認のため車を引き返したとの逸話に因む「ミクルマガエシ」などが、風に吹かれてハラハラと舞い散り始め、いよいよ終盤です。　　　　　　　　　　　　　　代わって、「中の橋」から「海手お伝い橋」に至る横堀沿いを中心に植栽されている、所謂「五色の八重桜」の出番です。　　　　　花の中心から葉化した1本の雌しべが突き出る様が名の由来とされる、ふわっと柔らかな、白色～淡桃色の「一葉」、花の中心から葉化した2本の雌しべが付き出て先端が反り返った様を、普賢菩薩が乗る象の鼻(牙)に見立てたとされる、薄桃色の「普賢象」、塩漬けは桜湯として用いられる、紅色の「関山」、ショウガ科のウコンの根茎から得られる着色料の色に似る、黄色の「鬱金」、高貴な貴族の衣装の色のイメージから名付けられたとされる、淡緑色の「御衣黄」の5品種。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　花弁が幾重にも折り重なって、枝に鈴なりにボリューム豊かに咲き誇る様は豪奢で、色彩も含め個性的な趣を醸し出しています。