4年ぶりとなる”神田祭”斎行
歴史探究が大好きな Monet. C です。今回、初投稿です。
4年ぶりとなる神田祭が、5月11日(木)から17日(水)に斎行されます。
神田祭は、東京都千代田区の神田神社(神田明神)で行われる祭礼。「神田明神祭」とも呼ばれています。
日本橋三越に設営された御仮屋に神輿が奉安されています。
ここは、室町一丁目。祭の準備も着々と進んでいます。
室町一丁目は、江戸時代から日本橋魚河岸、呉服屋、両替屋が栄え、現在に至り、老舗になっている店も多く、商業・金融の中心になっています。室町一丁目会の会長にお話を伺うことができました。
「うちの神輿は、戦前からあるもので、提灯は、魚かしとあるが、江戸時代日本橋に魚河岸があった頃からのもの、三越は、江戸時代越後屋、い組は、江戸町火消〈いろは四十八組〉のい組。みんな江戸時代から引き継いでいる。勿論、壊れたら取り換えるから、もう何代目かだが。 神輿渡御の時は、日本橋の上、丁度”日本国道路元標”あたりで日枝神社(赤坂)の氏子が、横一列に並んで待ち受ける中、神輿を高く上げる”差し”が、見ものだね。そこから先は、行けないから、神輿は、日本橋で折り返す。
うちは、山車も有名で、そこの額の写真が、“加茂能人形山車”。7m超あるが、電線などにぶつからないよう、上の人形は、中層部の枠内に収納できるようになっている。12日の神輿神霊入れ前に、山車は町内を周る。日本橋三越前は、神幸祭(鳳輦、神輿の行列)と附け祭行列が合流するので最も賑わい、人出も凄い。今年は、13日の15時過ぎ頃からかな」 会長の神田祭にかける熱い思いが伝わりました。本当に待ち遠しい!
*加茂能人形山車:中央区区民有形民俗文化財に指定されている『魚河岸水神社加茂能人形山車』。水神社・魚河岸会所有の江戸型人形山車。江戸型山車は、二段上下可変式で、江戸時代の天下祭で江戸城の城門(約4・4m)を通過する際に必要な構造。加茂能人形山車は、関東大震災で焼失したが、模型(10分の1)が現存していて、1955年(昭和30)、魚河岸会が、築地市場開設20周年を記念して、模型を基に7メートルを超える加茂能人形山車を復元。
*神幸祭は、鳳輦や神輿、古式ゆかしい行列が、氏子108町会を巡行する神事。
*附け祭とは、巨大な張りぼてで作られた曳き物や仮装行列。趣向を凝らした行列は、江戸時代でも人気があった。
2023年には、ジンベイザメや少彦名命が登場予定とか。
参考文献:公式ハンドブック 神田祭 令和5年度版他