自ら風を起こす「カバンの中の絵画」画師 稲澤美穂子展
~ 日本橋木屋本店 izutuki ~
リモートで、愛する中央区をナビゲートします、rosemary sea です。
老舗刃物店の日本橋木屋本店さん、併設されたギャラリー izutuki にて、5月26日(金)から6月22日(木)まで、『自ら風を起こす「カバンの中の絵画」画師 稲澤美穂子展』を開催中です。
※ 作家在廊日 5・27 6・3 6・4
在廊時間 12:00~18:00
全て手書きで作成された、日本画の扇子をご紹介します。
作家自身が自分の足で採取した、日本各地の土を使って作り出した色など、やさしいながらも力強い作風が魅力です。
扇子は表と裏で時間の経過や物語を表してあり、まさに、たためる自分だけの世界です。
今回も株式会社木屋 日本橋本店 安部店長にお世話になりました。
併せて izutuki ご担当の大場さんにもご案内いただきました。
稲澤美穂子先生につきまして
1955年、神奈川県出身。
多摩美術大学卒(デザイン)・武蔵野美術大学卒(日本画)。
日本画の表現を模索する過程で伝統を受け継ぐ職人と出会い、職人の技、素材、そして心を知る。
旅の途中で出会った職人の言葉がきっかけで、「土」を採取し、画材のひとつとする。
土と和紙に身を委ねると時々、奇跡が起きる。
ひとつの作品は自然・素材・絵描きと共同作業ではないかと思う。
「全て一本一本、丁寧に描いた扇子でございます。
ご自身の唯一の扇子に出会えますように。
稲澤美穂子 拝」
稲澤先生のホームページはこちらです。
なお、以前のご紹介、
2020.6.23 画師 稲澤美穂子の扇 展
2021.6.6 稲澤美穂子の扇
もご覧ください。
過去の作品は主に表裏両面掲載でしたが、今回の画像は片面のみの掲載です。
ぜひ会場で、もう片面をご覧になってください。
「裏の面はどんなだろう?」と想像してみるのも楽しいです。
また手描きという性質上、どれも一点ものになります。
売り切れの際はご容赦ください。
お値段は税込価格でご案内しています。
・・・それではお品のご紹介です。
100の大地/100 earth
扇の種類:カワホリ
1尺2寸5分5間(38cm)
骨/黒塗
本美濃紙(美濃竹紙工房)
土・金箔など
49,500円
採取した100箇所以上の土で絵の具を作り、扇面両面に描きました。
まさしく日本の重ねてきた時間です。
足元はこんなに豊かで優しい。
日本の風土の柔らかさをぜひお手元に。
熱とバランス balance
扇の種類:仕舞扇子
1尺1寸10間(38cm)
骨/黒塗
美濃紙(地場産楮【こうぞ】)
墨・本朱・金銀箔など
66,000円
静と動の間で。
「玉梓」
扇の種類:舞扇
9.5寸10間
骨/白竹
美濃紙(地場産楮)
墨・岩絵具など
38,500円
烏瓜(からすうり)は別名「玉梓(たまずさ)」とも呼ばれ、「良き便り」という花言葉があります。
その種子の形が小槌(こづち)に似ていることから、縁起が良いとも言われているとか。
「泥に咲く A Lotus grows in the mud」
扇の種類:江戸扇子
8.5寸16間
骨/唐木
本美濃紙(那須楮)
墨・岩絵具など
29,700円
蓮(はす)は泥より出でて泥に染まらず。
「宙景」
扇の種類:江戸扇子
8.5寸16間
骨/唐木
本美濃紙(那須楮)
岩絵具・箔など
27,500円
空に輝く唯一の星。
「結実_山葡萄」
扇の種類:短地扇子
7.5寸45間
骨/唐木
本美濃紙(那須楮)
墨・岩絵具・土など
30,800円
小さな花はやがて可愛い実をつける。
「霧の雫 A dewdrop」
扇の種類:短地扇子
7.5寸45間
骨/白竹
本美濃紙(那須楮)
墨・泥・岩絵具・箔など
28,600円
始まりの物語。あなたの物語を。
日本画 SASARAシリーズ
サイズ:20×20
本美濃紙(那須楮)、杉板
土・箔など、鹿皮膠(にかわ)
各16,500円
日本の伝統的な素材と自然素材で描かれる日本画をもっと身近に、という気持ちで。
「一本の時景」
掛軸
サイズ:648×1320
本美濃紙(那須楮)
日本の土、鹿皮膠
396,000円
日本の採取した80箇所の土を、一本の時間軸にした作品。
8は末広がりや無限の意味を持つ。
日本橋木屋
日本橋室町2-2-1 COREDO室町1 1階
東京メトロ半蔵門線・銀座線 三越前駅 コレド室町地下入り口
東京メトロ銀座線・東西線 日本橋駅 B9b出口より徒歩2分
03-3241-0110
営業時間 11:00~19:00
営業時間短縮中です。
元日・COREDO室町点検日を除き休まず営業です。
木屋さんのホームページはこちら
⇒ http://www.kiya-hamono.co.jp/