夏椿とヒメシャラの違い 「夏椿」の花言葉は、愛らしい人
夏になり、咲いているお花の数も少なくなって、目立つのは白い花の
「夏椿」と「ヒメシャラ」。
でも、その細かい違いが判りませんでした。
花の大きさ:ナツツバキが大きい。 ヒメという名がつくのは、小さいシャラという意味かと。 ナツツバキの花の大きさは、写真の通り、定期入れにあったカードと比較すると、
私の小指大です。 ヒメシャラは私の小指の2/3 程度です。
なお、ナツツバキは「愛らしい人」、「儚い美しさ」という花言葉があるとのことです。
祇園精舎の鐘の音 インド原産の「沙羅双樹」 は、耐寒性が弱いので日本では育ちません。
約20年前にお寺巡りをしていて、ある夏の暑い日に、白い花を見つけました。
私より年配の女性が、「これってお寺にあるし、沙羅双樹じゃないの?」と言いました。
物知りのお友達が、それって沙羅双樹を短縮して「シャラ」というのじゃないの?」と言いました。
他の女性が、「夏に咲くからナツツバキじゃないの?」、「沙羅双樹も同じじゃないのと言いました」。
どうやら、平家物語に出てくる「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 聖者必衰の理を あらはす」の花は、『ナツツバキ』のようです。
『沙羅双樹』は、インド原産の植物で、学名では、「Shorea robusta」といい、耐寒性が弱く、日本では育たないと言われています。
つまり、沙羅双樹もナツツバキもヒメシャラも別の植物だということが分かりました。
(日本名)、(学名)、(特徴)
沙羅双樹:shorea robusta 釈迦が入滅したときに咲いていた花
ナツツバキ:Stewartia pseudo-camellia 日本語では別名沙羅の木。
ヒメシャラ:Stewartia monadelpha 漢字では、姫沙羅と書きます。
ヒメシャラには産毛
ヒメシャラの先の方の小枝には、産毛の様なものがついています。
ナツツバキには産毛はありません。
この夏の植物観察にお役立て下さい。