徒歩で日本橋から日光へ!街道歩きのススメ
どうも、苔です。
皆さんは「◯◯街道」や「◯◯道」と名前のついた道をどのくらいご存知でしょうか?
有名なところでいうと、日本橋を起点とした五街道(東海道、中山道、甲州街道、日光街道、奥州街道)を思い浮かべる人が多いのではないかと思います。
実は先日、この五街道の一つでもある「日光街道」を数珠つなぎで中央区・日本橋から日光まで踏破しました!
「数珠つなぎで踏破」ってどういうこと?と思われる方も多いかと思いますので、今回は「街道歩き」の楽しみ方をご紹介していきます。
街道歩きは「散歩」と「旅行」のハイブリッド
街道歩きとは簡単に言うと「ある決まった道を歩くこと」。
定義が明確にあるわけではないのですが、ある程度決まった道のりを歩くということが、散歩と違うところかなと思います。
江戸時代以前からあるような道であれば、道中には宿場や一里塚など歴史的な建造物・史跡があったりするので、往時の姿を想像しながら歩くのも情緒があります。
また道によっては旧道が残っていたりするので、少し荒れた道を歩けばより昔の雰囲気を味わうこともできます。
普段なかなか訪問しない場所を歩くときは、現地の美味しいものに舌鼓を打ったり、名産品を購入してみたり、旅行の一つの形として楽しむこともできます。
まとまった時間や体力がたっぷりある方は、街道の起点から終点まで往時の旅人さながらに、宿泊しながら歩き通すということもできるかと思いますが、多くの方にとってなかなか難しいのが現状。
そこで登場するのが「数珠つなぎ」という方法です。
ある日はA地点からB地点まで歩き、そこからは電車などで帰宅。次にタイミングが取れたら、B地点からC地点まで歩き、帰宅。これを繰り返すことでゴール地点に到達したときにはスタートからゴールまでの道中をすべて歩いたことになるという算段です。
例えば東京在住の方が東海道を歩く場合、日帰りで数珠つなぎを行うと行きと帰りの時間でタイムロスが生まれてしまって勿体ないと思いますので、ある地点より西になったら宿泊も検討したほうが良いかと思います。
私の日光街道道中記
今回の日光街道歩きは、すべて日帰りで数珠つなぎ踏破を行いました。
・スタート(日本橋):2021年2月
・ゴール(日光):2023年5月
・歩いた日数:17日
・街道距離:約140km
・宿場:(日本橋)/千住/草加/越ヶ谷/粕壁/杉戸/幸手/栗橋/中田/古河/野木/間々田/小山/新田/小金井/石橋/雀宮/宇都宮/徳次郎/大沢/今市/鉢石/(日光)
ちなみに私は街道歩きのポリシーとして、
・旧道が残っていたらできるだけ旧道に沿って歩く
・1日に30km以上は歩かない
・天候の悪い日は歩きに行かない
などの基本方針を設けつつ、まったりと歩くことにしていました。
インターネット等で日光街道を歩いた方の情報を見てみると、ほとんどの方は数日程度で完歩しているようです。
日光街道は徳川家康の墓所でもある日光東照宮と江戸を結ぶために整備された道。
五街道の中でも最も短く、山越え区間も無いので基本的に平坦な道を進んでいくことになるため、終始非常に歩きやすい道でした。
埼玉県に入ってしばらくすると田園風景が広がり、関東平野の雄大さを体感しました。
道中では、
・古河公方の本拠地であった「古河城跡」
・関ケ原の戦いで東軍勝利を決定づけた軍議「小山評定」を行った場所
・江戸三奇人の一人である「蒲生君平」の生家跡や墓所
など、歴史的な場所を実際に訪問して、物思いに耽ったりもしました。
日光に近づくと、長大な杉並木の旧道が現れます。
特別天然記念物にも指定されている杉の木々の合間から、心地よい木漏れ日を浴びつつ、ゴールの日光が近づいてくるのを噛み締めました。
皆さんも街道歩いてみませんか?
今回ご紹介した街道歩きのやり方はあくまで一例です。
旧道にこだわらずに歩きやすい道に迂回したって構いませんし、興味のある区間だけピックアップして歩いてみるのも良いと思います。
最近では街道歩きのガイドマップも多く出版されていますので、ルートや道中の訪問スポットの参考にしていただければと思います。
ワンポイントアドバイスとして、ガイドマップに記載されているすべての場所を見て回ろうとすると、時間がいくらあっても足りなくなってしまうなんてこともあります。
・「必ず訪問したい場所」をある程度決めておく
・「グルメ」や「建造物」など自分の中でのテーマを決める
・「1日に歩くのは次の宿場まで」とマイルールを決める
など、自分なりに街道歩きをカスタマイズして、自由に気軽に取り組んでみるのがオススメです。
興味を持っていただいた方は、これからの季節くれぐれも熱中症には気をつけて楽しんでみてください!