中央区のパワフル企業 イントロデュースします ①
今回はガイドレシーバー業界NO.1の企業です
~ 株式会社ケンネット ~
リモートで、愛する中央区をナビゲートします、rosemary sea です。
「中央区のパワフル企業 イントロデュースします」シリーズ、今回よりスタートします。
つまり、今回が第1回となります。
今回はガイド無線機市場の国内シェア90%以上を誇る、築地に本社がございます「株式会社ケンネット」さんをご紹介します。
株式会社ケンネット 代表取締役社長 老川賢(おいかわ さとし)さんにお世話になりました。
なお、こちらはロズマリの大親友・W氏のコネクティングにより社長インタビューの運びとなりました。
株式会社ケンネットさんのイヤホンガイド®につきまして
上の画像はケンネットさんの製品 イヤホンガイド® KR500親機(送信機)が上のグレーの「T」、子機(受信機)が下のブラックの「R」です。
イヤホンガイド®は、1997年に旅行会社の添乗員付きツアーの案内ツールとして開発され、現在は「観光ガイドの定番」として業界シェアNO.1、年間約70万台が国内外でご利用されています。
送信機と受信機からなるガイドシステムで、1台の送信機から複数の受信機に音声伝達できるのが特徴です。
旅行に留まらず、工場案内、同時通訳など、幅広いシーンでのご利用がされています。
【高音質】
電波法に基づく特定小電力ワイヤレスマイク専用周波数を使用した送信機と、好感度受信機で構成されています。
雑音や混信の少ないクリアな受信ができます。
【小型軽量】
本体は手のひらサイズの、業界最軽量コンパクト設計です。
移動時の負担になりません。
【簡単操作】
「誰でもカンタン」に利用できるよう、シンプルな操作設計になっています。
電源を入れてチャンネルを合わせるだけで利用可能です。
【多チャンネル対応で多彩な送受信】
最大30チャンネルの周波数から選択可能。
チャンネル数が豊富なため、同一エリアで複数のチャンネルが利用可能です。
イヤホンガイド®でできること
◎ 離れている相手にも案内ができる
屋外でのガイドなどで離れてしまっても、最大100m程度なら近くにいるのと同じように案内が可能です。
◎ 周囲に配慮して案内ができる
博物館や美術館など、大きな声での説明がマナー違反となる場所でも、通常の案内で全員の耳に声が届きます。
◎ 騒音が大きい場所でも案内ができる
建設現場や工場など、周囲の騒音が大きい場所でも余計な音は拾わず、ガイドの説明が利用者の耳に届きます。
ご利用シーン(例)
観光案内、工場案内、同時通訳、スポーツ観戦、施設案内、作業指示、補聴援助、など。
株式会社ケンネットさんの沿革
1994年12月 有限会社JBS健康商事 設立
1995年12月 有限会社ケンネットに社名変更
1997年4月 東京都台東区台東に本社移転
1998年1月 株式会社ケンネットに組織変更
2003年10月 中央区新富に本社移転
2005年6月 中央区明石町に本社移転
2013年5月 中央区築地に本社移転
2017年10月 株式会社パシフィックネットの完全子会社化となる
2022年1月 毎年1月10日が「イヤホンガイドの日」として日本記念日協会に認定される
ここからは老川社長へのインタビューです。
上の画像の人物です。
老川さんは、今年7月に同社社長に就任しました。
ー ロズマリも、中央区観光協会主催のまち歩きガイドの際、御社の機器を利用させていただいております。
イヤホンガイドの仕組みをお教え願います。
仕組み自体はトランシーバーの原理に近いですが、こちらイヤホンガイドは相手が複数、一対Nです。
普通は一方方向タイプです。
ただ、双方向タイプも今はありまして、質疑応答が伴う会議とか使用したいなどの要望で、それは子機側にボタンが付いていて、そのボタンを押すとその子機の人は発信できます。
早押しで、一番早くボタンを押した人だけに反応するんです。
それで送信側と、その早押しした人の会話が、他の受信者にも聞こえるようになっています。
ー 同時通訳にも利用できる、ということでしたね。
送信機側に翻訳機を中継させて話しますと、できます。
ー 御社のイヤホンガイド機には、電池式と充電式がありますね。
電池式は人気がありましてですね。
海外に持っていくと、電池式の方が良いみたいですね。
海外事情で、乾電池を持って行って交換する方が簡単、利便性が良い、というのがありますね。
旅行とか観光とか、ご高齢の方が多いですよね。
でしたら専用でボタンを押して、簡単に使用できる方が良いですよね。
ー 「定期保守」というのもあるんですね。
大手の旅行会社さんですと一旦機械を1万台とか買っていただいて、所有していただいて。ただ、旅行会社の場合って、ツアーが始まって、返却いただいて、再メンテナンス、出荷という役務を別途請け負っているんですね。
メンテナンスサービスみたいな。
大手さんですと、レンタルですとコストパフォーマンスが良くないです。
年に4、5回レンタルするのでしたら買った方が得です。
買った方が良い、ということです。ただ、別途メンテナンスサービスだけ、お願いしたいという。
メンテナンスして欲しい、という依頼が圧倒的に多いです。全体の7割くらい。
レンタルは、需要としてはスポットの依頼が多いですね。
ー 最長100mの案内可能でしたね。
そうですね、迷子の防止ですとか。
最近は、酒造、酒蔵見学の件など多いですね。ご利用いただいてますですね。
一番の「売り」は、競合製品も確認したのですが、ノイズが入りにくい、遮蔽物があっても電波が弱くなりにくい、という点です。
それとコンパクト、ということですね。
ー 充電式の大きさは十分コンパクトですが、もっとコンパクトになりますか?
バッテリーのサイズですね。もう少しコンパクトにできればそこは可能性はある、と思います。
現状は電池式ですと受信側でだいたい15時間くらい、送信機で12時間くらい持ちますね。
上の画像は老川社長とW氏です。
W氏との商談と並行して取材インタビューをさせていただいています。
ー 中央区築地に会社がありますが、そこはどのようにお考えですか?
ガイドレシーバーのご利用も間近で見ているんですね。
築地の場外とか、築地本願寺とか、あるじゃないですか。
朝のバスが止まって、観光の方、特にインバウンドの、訪日の方が増えていますからね。
ガイドレシーバーのニーズと非常にマッチしているエリアではあるな、と、いう風な気はしています。
(会社事務所の)目の前は隅田川も流れていますし、クルーズ船内での(ガイド機の)ご利用も実はあってですね。
立地そのものがユーザーのかたまりみたいなものですね。
ー 今後のビジョンとしてはいかがですか?
我慢の時代、コロナがあってですね、本当に業績が苦しい時期があったのですが、ようやく、今年、来年にかけて回復してきたので、特に旅行・観光業界にしっかりまたアプローチしまして、(ガイド機の)台数を伸ばしていきたいな、というのを第一に考えています。
(イヤホンガイドを)ご利用いただく、ということですね。
まだ(イヤホンガイドを)ご存知ない方もいらっしゃいます。
いかに認知度を上げていこうか、というところはあります。
これは重要かなと思っていまして、今までコロナの間は、旅行・観光業は、苦戦と言いますか、営業活動できなかったので、非観光業、非旅行業の方に我々もアプローチして製品を勧めていました。
工場ですとか三密防止のツールとして話をもっていっていました。
ー 海外の方にも販売はされているのですか?
直接販売はしていないです。
しかし海外旅行の際、旅行会社さんが当社に依頼いただいて出荷をする、というのをさせていただいております。
海外のどこかの企業に、です。
輸出ですと、周波数ですとか機械自体の問題もありますので。国によっては(違いは)あります。
ヨーロッパで使えます、とかの海外対応ですね。
もともと、この製品は国内旅行よりも海外旅行のニーズが強くて。
海外は団体旅行が多いですから、団体ですと使うニーズがあります。
ー この製品を使って便利さを実感する添乗員さんも多いのではないでしょうか?
多いですね。
添乗員さんがツアーで使っていて、これいいねってなってですね、これ何だろうということでネットで検索して当社にたどり着いて、それでご利用いただいたりとか。
この機械自体がマーケットになっていますので、旅行・観光のシーンで使えば使う程、興味を持った方が後日調べて当社のホームページを見ていただける、ということになっています。
・・・老川社長、ありがとうございました。
最後に、このイヤホンガイド機のユーザーであります中央区観光協会 K野さんのコメントです。
上の画像は中央区観光協会で保有・使用されていますイヤホンガイド機 こちらもKR500の送信機と受信機です。
左のグレーの送信機には小型マイク、右のブラックの受信機には片耳イヤホンが付いています。
そして受信機には「7」のナンバーが。受信機7号、ということです。
更に紫色のストラップには「Tokyo Chuo Tourism Association」の文字、そうです、「中央区観光協会」です。
ー 以前からケンネットさんのイヤホンガイド機を使っていらっしゃるんですね。
10年以上前からケンネット様のイヤホンガイド機を使わせていただいております。
始めは電池2本のアナログの機械でしたが、需要が増えて追加購入するタイミングでデジタルタイプだったり、電池1本のアナログタイプになったりと、現在は3種類使わせていただいております。
最初にたまたまケンネット様をご紹介していただき、古くからの実績があり、区内の会社ということもありお付き合いさせていただいております。
それ以来ずっと、ガイドの皆さんにこれを使っていただいています。
ー 充電式と電池式のものがありますよね。
充電式タイプは(替えのバッテリーを)持ち歩くことが困難なため、電池式でしたら替えの電池を持ち歩いていれば大丈夫なので。まち歩きの時は電池式の方がガイドさんにも負担にならないために、私たちはいいなと思っているところです。
充電式タイプの方が、小型化でよいのですが・・・
(ケンネットの)営業さんが時折来てくださるので、こういう風に使いたい、とか、こういう風に使っています、とか、お話をさせていただいている感じです。
株式会社ケンネット
築地6ー17-4 リードシー築地ビル7階
勝鬨橋のたもととなります。
03-3524-2201
株式会社ケンネットさんのホームページはこちら
⇒ https://www.earphone-guide.jp/