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2025 新春を寿ぐ 江戸火消し文化「木遣り·纏振り·梯子乗り」

 2025 新春を寿ぐ 江戸火消し文化「木遣り·纏振り·梯子乗り」

 日本橋三越本店の初売りは1月2日。              2~4日の3日間は「三越縁楽座」と題し、年初めの来店客との ”ご縁" を寿ぐイベントが本館1階中央ホールにて開催中です。     4日11:10からは、新春恒例の、江戸消防記念会第一区メンバーによる「木遣り·纏振り·梯子乗り」の妙技が披露されました。     三井口より高張提灯を掲げ入場すると盛大な拍手で迎えられました。 最初の演目は「纏振り」。                   纏は組の旗印で、白と黒の二色に統一され、馬簾と呼ばれる垂れ下がった細長い飾りが、振り上げたり回転させると踊ります。    軽やかな所作に見えますが、纏の重量は15-20kg前後と重く、かなりの腕力が必要とされるようです。                続いてハラハラドキドキの連続の「梯子乗り」の演技。      梯子の上段から「あけましておめでとうございます」と書かれた垂れ幕を掲出後、演者が梯子の上で、「遠見」「背亀」「腹亀」「肝潰し」等々の技を披露します。                    地上3間半(約6.3m)の不安定な梯子の上で、次々と繰り出される妙技は圧巻です。          最後に「木遣り(唄)」の披露。                                 何れも正月らしい、江戸情緒溢れる、粋で鯔背な伝統のパフォーマンスです。            江戸消防記念会は、江戸期の町火消、明治期の消防組の後裔として、昭和14年に結成され、伝統と文化を今に受け継ぎ、第一組は中央区全体と千代田区の一部を、内二番組(い組)から十番組(千組)が中央区所管と聞きます。