2024 無病息災·延命長寿を願う伝統行事「七草粥」
1月7日は年が改まり最初に迎える五節句の一つ「人日の節句」。 築地·波除神社では、11:00より、新春恒例の「七草神事」の祭典が執り行われ、続いて神社前にて「七草粥」が振舞われました。 通説では、中国伝来の、1月7日の人日の節句に「七種菜羹」を食し無病息災を願う風習と、日本古来の宮中行事の、年初めに若菜を摘んで食し生命力を頂き長寿を願う「若草摘み」の風習が結びつき、「七草粥」が食されるようになったとされ、江戸時代に五節句が式日と定められ、民間に広がり、定着していったと伝わります。 この日の朝に大地から芽生えた春の七草(せり、なずな、ごきょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ)を入れた七草粥を食し、無病息災を願い邪気を払う伝統行事です。 正月7日は松の内最後の日で、お節料理から日常の食生活に戻るひとつの区切りでもあり、正月の馳走に疲れた胃腸を守り、青菜が不足しがちな冬場の栄養補給も兼ね備えた先人の知恵とも言えます。 あっさりと仕上げたお粥は、温もりと優しさが伝わってくるおもてなしです。