天空の公園@中央区
近代建築の三大巨匠のひとりといわれる、フランスの建築家ル・コルビュジエ(1887年~1965年)。彼の建築作品群(国立西洋美術館を含む7カ国17資産で構成)は、世界文化遺産に登録されています。今回のブログ記事では、ル・コルビュジエが提唱した「近代建築の五原則※」のひとつ「屋上テラス」に則った、中央区立の「天空の公園」をご紹介いたします。
※近代建築の五原則(Les 5 points d'une architecture nouvelle)
ピロティ(les pilotis):建築を地面から解放
屋上テラス(le toit-terrasse):日の当たる屋上を解放
自由なプラン/平面(le plan libre):壁から建築を解放
水平連続窓(la fenêtre en bandeau):自由にデザインされた大きな窓
自由なファサード/立面(la façade libre):自由にデザインされた外壁
保育所の園庭でもある、中央区立水谷橋公園
2020年4月、「中央区立水谷橋公園」は地上から3階建ビルの屋上に整備され、リニューアルオープンしました。新たに保育所を設けるため、「立体都市公園制度(適正かつ合理的な土地利用のために必要である場合、都市公園を地面に接する平面から立体に定めることができる)」を活用。当制度を活用して保育所を開設したのは、中央区が日本初だといわれています。
住所:東京都中央区銀座1-12-6
※開園時間は朝7時から夜9時まで。
コンテンツが盛りだくさん、中央区立桜川屋上公園
「中央区立桜川屋上公園」は、「中央区立女性センター ブーケ21」と「桜橋第二ポンプ場」の屋上にあります。総面積2,700平方メートル超の広さを生かし、公園内には芝生広場、遊具コーナー、池、花壇、ゲートボール場等が設置され、散歩したり遊具などで遊んだり、人々が活動、交流する「公園」の機能が充実しています。
住所:東京都中央区湊1-1-2
※開園時間は朝9時から夜7時まで。
見て楽しむことを意識した、本の森ちゅうおう屋上庭園
2022年12月にオープンした「本の森ちゅうおう」は、「京橋図書館」と「郷土資料館」が併設され、さらに多目的ホールやカフェを備えた複合施設です。6階の屋上だけでなく、2階にも「つどいの森」と名付けられた「庭園」があり、人々が観賞、リラックスすることを意識して造られています。外壁には全面ガラスを多用。層が積み重なったような建物のデザインは、従来の図書館のイメージを超えています。ちなみに「本の森ちゅうおう(設計:類設計室)」は、2023年度グッドデザイン賞を受賞しました。
住所:東京都中央区新富1-13-14
※開園日・時間は「本の森ちゅうおう」の開館日・時間による。