#自然界隈 隅田のほとりで
自然界隈 ってご存じですか? ”しぜんかいわい” と読みます。自然があるあたりの意味でしょうか。
#自然界隈 とハッシュタグを付けてSNSに投稿するようで、山や川、キャンプ場などで写真を撮って載せることが流行っているようです。
そもそも現在の中央区のほとんどは海の底でした。花も緑も多いですが本当の意味の自然は中央区には無いと思っていましたが、目の前を流れる 隅田川 がありました。もちろん人の手も入ってますし、流れも今とは違うと思います。でも古代から水の流れは続いています。
すっとこどっこいが子供の頃の 隅田川 は悪臭と汚れのイメージでした。水質汚染対策が行われてから、徐々に水が綺麗になり始めて、魚が泳ぎ、鳥が飛ぶようになりました。
30年ほど前、中央小学校のプールは屋外でした。魚釣りのイベントのために、プールに魚を泳がせていた時、上空から大きな鳥が降りてきました。プールに首を突っ込んで魚を捕食し始めたのをプール横を通った人が見てビックリしました。鶴のような首の長い鳥だと聞き、そんな話は”サギだ”と答えた記憶があります。
中央大橋のメッセンジャー銅像の台の上で 隅田川 をじっと見つめる アオサギ を撮りました。豊洲の方からも、築地大橋の方からもよく飛んできます。この辺りや南高橋付近でよく羽根を休めています。
そもそも 自然界隈 という言葉を聞いたこともありませんでしたが、トレンド予測で今年流行りそうな言葉だとテレビで知りました。五月になり人形町へ歩いていた時、銀杏八幡神社にビワが生っているのを見ました。
見上げたら実が生っていた のブログを書いたのは秋口でした。カリンや柑橘系、ザクロや柿などの実を写真に撮る事が出来ましたが、春に実るビワは当然見られませんでした。熟する前なのでしょうか色が薄い黄色でした。久々に見た感じでじっくり見てしまいました。
https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=4502
時期が来たら当たり前のように実が生ること これも 自然 ということでしょうか。
自然界隈 をテーマに 隅田川 のほとりでブログを書いてみようと思いました。
相生橋をくぐり、さらに先に進んだ川沿いの手摺りです。この鳥は シラサギ です。
海水館跡の碑がある所です。海水館は割烹旅館です。風光明媚と言われたこの地に建てられました。松林のあった佃のこの辺りは"江戸名所図会”にも紹介された月の名所です。月島の名前の由来と言う人もいます。晴れた日は遠く房総半島の山が見えたようです。ちょっと上品さのある シラサギ が飛来する姿は絵になったことでしょう。
アオサギ と比べて、羽根の色が真白に見えるのと大きさも シラサギ の方が少し小さくスマートなイメージです。飛んでいる姿は足が長く見えますね。
湊橋から日本橋川の上流に向かって撮った写真です。カラスやハト、スズメの他に最初に沢山姿を目にした鳥は ユリカモメ でしょう。平安時代に書かれた”伊勢物語”に登場する都鳥は ユリカモメ との説が有力です。
渡り鳥です。夏になるころは顔が黒くなるそうです。先日も中央大橋の下の隅田川の水上で、泳いでいるのか休んでいるのか、沢山の ユリカモメ を目撃しました。 ガングロはいませんでした。
数年前の冬、遊歩道に降りた時に手摺りに沢山の ユリカモメ が並んで留まっていました。 数えきれなかったけれども60羽以上はいました。手前の一羽が飛び立つと一羽づつ順番に飛び立っていきました。壮観でした。
すっとこどっこいが大好きな花は アジサイ です。一番好きなのは濃い紫ですね。この時期になると多くの アジサイ を目にします。中央小学校の校舎沿いには綺麗な姿が見られます。川沿いにも多く、聖路加タワーの周りも素敵です。
何度か取り上げたことのある花 シモツケ 。明石小学校前とか湊一、二の間とか沢山の所で見ることが出来ます。遊歩道の湊三丁目辺りに大きな シモツケ の株が3つあります。一つは高さが2m以上と思います。去年もこんなに大きく咲いていたのでしょうか。時期がずれて気付かなかったのかなあ。
写真は 隅田川 に近い佃のマンションの植込みに咲く濃い赤の アジサイ と シモツケ です。とても綺麗です。
黒いくちばしで先端は黄色いなので カルガモ です。
湊側の遊歩道の近くに寄ってきました。
30年ほど前、夜にランニングをしていたら 隅田川 の一面に沢山の鳥が泳いでいてビックリしたことがありました。カモ か アヒル の鳴き声です。次の日の昼に見たら カルガモ でした。夜に食事をするようです。
5年前に石川島公園を通った時、おばあさんが話かけて来ました。鳥の親子が泳いでるのを見て欲しいようで一緒に近寄りました。子供はかなり成長した感じでしたが カルガモ の親子でした。親鳥2羽、子供8羽だったと記憶しています。 隅田川 の水が流れて来る柵の内側の水たまりで泳いでいました。その時カメラを持っていなかったのが残念。
飛んでいる姿が黒く見える大型の鳥もいっぱい見られます。 カワウ か ウミウ です。すっとこどっこいでは見分けがつきません。川に降りるとすぐ潜ります。2分ほど過ぎると別の所にヒョッコリ顔を出します。そしてまたすぐ潜ります。なかなかシャッターチャンスが無く、飛んでいるところを何枚か撮りましたが綺麗には写りません。この日江戸湊の錨のモニュメントから遊歩道を歩くと霊岸島検潮所・量水標跡の上に黒い鳥が沢山いました。目視できたのは17羽、他に川の上に3羽、飛んでいるのもいました。
冬になるとこの場所は ユリカモメ がオシクラまんじゅうをしながら、日向ぼっこや大声で鳴いたりするところです。
ユリカモメ の写真は湊橋からの集団で留まっているのにしましたが、川の上で数羽が泳ぐのも撮ってありました。少し遠すぎてアップにしたらボケてしまいます。新川側の遊歩道から、一羽が川で泳ぐのが見えたので ユリカモメ だと思い、改めて撮って写真を確認しました。結構距離が離れていたので肉眼では判らなかったけれども ユリカモメ ではないと思いました。家に戻ってから調べたら背中が黒いし顔もきつい感じで ウミネコ のようです。
仙台にいた頃、閖上(ユリアゲ)港の橋を車で通ると物凄い数の ウミネコ が飛び回っていました。あの独特の鳴き声とともに記憶がよみがえりました。
この写真を撮ったのは桜川屋上公園でした。水を飲むのか浴びるのか、楽しそうな3羽がいました。木の葉の中で声と動く姿が沢山見えました。3羽が飛びあがると別の3羽が降りて来る。これの繰り返しを見ていて可愛くて写真を撮りました。その後何回か屋上公園に行きましたが再び会えませんでした。
中央大橋を渡って石川島公園へ左に降りて歩くと沢山のハトとスズメに混じってあの鳥が歩きまわって飛び回っています。動きが早過ぎてここでは上手く撮れませんでした。頭が黒く青い尻尾が長いこの鳥は オナガ です。石川島公園で最初の一羽を見た時は目の前を横切って行き、その青い尻尾がとても綺麗に見えました。
親らしい ツバメ が出入りしているのを見た人がいて、覗いたら車庫の天井近くに巣を見つけたと言いました。
数日後、歩いて探してみると 隅田川 を背にした家に巣を見つけました。20年前、すっとこどっこいの自宅の並びに巣があった記憶があります。3年前、銀座の駐車場の天井でも見ました。最近、通ったので確認したらもうありませんでした。2羽の雛です。種類は分かりません。親ツバメは見当たりませんでした。
三日後にまた前を通りました。床に一羽だけがいました。落ちてしまったのかと思い、どうしようかとためらっていたらもう一羽が飛んできて、促したのか二羽並んで飛んでいきました。巣立ちの時期は雛がかえって3週間くらいと言われます。その瞬間を目撃できたのでしょうか。
そして一週間後、築地側から遊歩道を歩いていたら、ちょうど巣の有ったこの家の裏手あたりで二羽の ツバメ が飛んでいました。すっとこどっこいが見た雛である確信はありませんが、そう考えるのが 自然界隈 のテーマに沿っていると思います。