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2025 新春の風物詩 江戸火消し文化伝承妙技

 2025 新春の風物詩 江戸火消し文化伝承妙技

 1月4日12:30、日本橋高島屋本館一階正面玄関にて、新春の風物詩、江戸消防記念会第一区メンバーによる「木遣り·纏振り·梯子乗り」の妙技が披露されました。                 今から凡そ三百余年前の享保4(1718)年、徳川幕府8代将軍吉宗の時代、時の町奉行大岡越前守忠相の唱道で「いろは四十八組」の町火消が結成され、明治維新後、「消防組」として引き継がれ、昭和14年、防空消防強化策として防護団と統合し警防団が組織され、消防組は解消されましたが、戦後の昭和22年「消防団」として復活し、今日、常勤自治体消防と共に住民の安全·安心を守っています。  江戸消防記念会は、昭和14年に旧消防組の有志により江戸火消しの伝統と文化の保存·継承を目的に結成され、東京消防出初式、消防殉職者慰霊祭の参加を始め、各種団体からの要請で、江戸火消し技芸を披露する等の活動を行っています。                              東京都二十三区を第一区から第十一区に地域割りし、第一区は中央区全体と千代田区の一部が所管で、二番組(い組)から十番組(千組)が中央区に帰属と聞きます。                    「梯子乗り」は、梯子が火災現場確認の為の櫓の役目、人命救助の器材の役目を担うこともあり、町火消の中心となった鳶職が、高所での機敏さの鍛錬の為、取り入れたとされています。         地上3間半(約6.3m)の不安定な梯子上で、バランスを保ちつつ、次々と繰り出される妙技は圧巻です。 江戸っ子の「粋で鯔背」な心意気を彷彿とさせるシーンです。