べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 異聞 ②
~ 鱗形屋孫兵衛 ~
リモートで、愛する中央区をナビゲートします、rosemary sea です。
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」第2話、オンエアされましたね。
人形町や日本橋、映るか語られるかと第1話同様心待ちにしていたところ、出てきました「日本橋」の文字、そこは大伝馬町の鱗形屋孫兵衛(うろこがたやまごべえ)の店、吉原細見(よしわらさいけん:いわゆる吉原遊郭のガイドブック)の発行元です。
今回は「鱗形屋孫兵衛」について少しだけ語らせていただきます。
それでは・・・
鱗形屋孫兵衛は・・・
【上の画像は末廣神社付近の大門通り、冒頭画像は甘酒横丁と交わるところの大門通りです。大門とは元吉原も新吉原もそうですが、遊郭の大きな入口の門、のことです。】
(蔦重の)本屋商売の“師”であり、業界最大の“敵”
大人向けの絵本・黄表紙『金々先生栄花夢(きんきんせんせいえいがのゆめ:恋川春町【こいかわはるまち】の作・画)』で黄表紙のパイオニアとなった江戸を代表する日本橋(いまの中央区)や深川(いまの江東区)の地本問屋の主。
蔦重に初めて本格的な本づくりの仕事を任せるなど、商売の基礎を指南する。
やがて蔦重が本格的に本屋業に乗り出すと一転、ライバル関係となり、激しい争いを繰り広げていく。
~NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」ホームページより~
「べらぼう・・・」での鱗形屋孫兵衛は・・・
片岡愛之助さんが演じています。
第2話では蔦重が「吉原細見」の序文執筆を依頼すべく、平賀源内の伝手(つて)があるかと日本橋の鱗形屋を訪ねますが、孫兵衛は「自分で探せ」と。
蔦重が花魁花の井のアシストなど苦労して平賀源内に細見の序文を書いてもらっても「金は払わん」。
その代わり、「吉原細見」のメンテナンスは手掛けて良いとの許可を出しました。
後々のライバル、結局育ててしまいましたね。
※ 六代目片岡愛之助さんは日本橋室町1丁目の「日本橋 弁松総本店(べんまつそうほんてん)」をごひいきにされています。
店前で撮られた写真にサインを重ねた額、色紙、それと隈取(くまどり)が描かれそれに添えられた書の額が、店内に飾られています。(下の画像をご覧ください。)
そのことを書きました、以前の記事はこちらです。
⇒ 2019年3月7日「弁松さんの歴史 ~日本橋弁松総本店~」
・・・今後も「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」、日本橋や人形町、その他中央区に関する映像や語りがありましたら反応していく所存です。