蔦重ー歌舞伎座に参上ー「きらら浮世伝」猿若祭二月大歌舞伎
大河ドラマ「べらぼう」の放映が始まり蔦屋重三郎関連本や雑誌の特集などが目白押しですが、いよいよ今月は歌舞伎座に登場です。
筋書きによれば、「きらら浮世伝」は昭和63年(1988)三月銀座セゾン劇場で上演され、当時32歳の勘九郎時代の十八代目勘三郎さんが主人公の蔦屋重三郎を演じ、映画やTVで活躍する俳優さん達が出演し、若さ溢れるエネルギッシュな舞台は大きな話題となったそうです(残念ながら見ておりません)。それから37年、伝説の舞台が歌舞伎での上演となりました。
主演は当代の勘九郎さん、遊女お篠に七之助、後の喜多川歌麿に隼人、後の山東京伝に橋之助、後の滝沢馬琴に福之助、恋川春町に芝翫、大田南畝に歌六という人気の配役。幕間を挟んで約2時間の舞台に目は釘付け。帰宅すると花びらがまだパラパラと、舞台の名残を楽しみました。
「猿若祭」は寛永元年(1624)初世猿若勘三郎が江戸で初めて歌舞伎興行を行ったことを記念する公演として、昭和51年(1976)に十七世中村勘三郎を中心に始まり、これまで節目の年に開催され、今回で6度目となるそうです。37年前の脚本担当の横内謙介さんが、今回は演出も担当で、斬新な舞台装置と舞台からはみ出しそうな俳優さん達の熱量に圧倒されました。
売店では当月の演し物に合わせた銘菓を紹介していますが、今月は夜の部の「江島生島」から「牛乳煎餅」何と、三宅島名物とあります。昔懐かしい優しい味のおせんべいです。
猿若祭二月大歌舞伎は25日千穐楽 (10,18日休演)
昼の部 11時開演「鞘当」「醍醐の花見」「きらら浮世伝」
夜の部 16時30分開演 「阿古屋」「江島生島」「文七元結」
お問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489(10時~17時)チケットWEB松竹まで