べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 異聞 ⑥
~ 長谷川平蔵宣以 ~
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リモートで、愛する中央区をナビゲートします、rosemary sea です。
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」第6話、いかがでした?
第6話では、これといった新しい中央区ネタは発見できませんでした。
そこで今回は、残し温めておいた「隠し玉」を使います。
第1話から登場の癒しキャラ・長谷川平蔵宣以(はせがわへいぞうのぶため)にスポットを当ててみたいと思います。
第6話では平蔵さんは、御書院番士として例の江戸版著作権侵害(※)の鱗形屋孫兵衛捕縛に加わり、その場に居合わせた蔦重が捕まりかけるのを救いました。ナイスサポート!
※ この件は1月21日「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~異聞③ ~北尾重政~」で、少し触れています。「一目千本」の下りです。
長谷川平蔵宣以は、現在の中央区への「人足寄場(にんそくよせば)」設置に大きく関わっております。
なお、冒頭画像は「吉原」、生成AIでつくりました。
皆様の持つイメージと少し違うイラストかもしれませんが、温かい眼、優しい眼でご覧いただけると幸いです。
それでは・・・
長谷川平蔵宣以は・・・
![長谷川平蔵宣以は・・・ べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 異聞 ⑥
~ 長谷川平蔵宣以 ~](/img_data/CBLOGIMG5560_1_1.jpg?20250210091302)
(上の画像も生成AI作、「江戸城」です。バックに現代のビル群があるのが気になりますが。)
江戸時代中期を生きた旗本・火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)、すなわち放火や強盗、賭博行為を取り締まりました役人・役職。江戸時代、放火も盗賊も重罪でした。
長谷川平蔵宣以は池波正太郎さんの「鬼平犯科帳(おにへいはんかちょう)」の鬼平・長谷川平蔵のモデル。
若い頃は破天荒、遊里にも通いつめてかなり散財もしたようです。
しかし老中・松平定信には気に入られたようで、役人としては昇進を続けます。
火付盗賊改方として、功績も上げていった次第です。
そして松平定信に人足寄場をつくることを進言し、寛政元年(1789年)石川島人足寄場設置からその後の運営まで任せられます。
ですが寛政5年(1793年)頼みの松平定信が失脚してしまい、その後自身も体調を崩したことで平蔵さん、表舞台からは降ります。寛政7年(1795年)没。
「べらぼう・・・」での長谷川平蔵宣以は・・・
![「べらぼう・・・」での長谷川平蔵宣以は・・・ べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 異聞 ⑥
~ 長谷川平蔵宣以 ~](/img_data/CBLOGIMG5560_2_1.jpg?20250210091302)
(生成AI、「江戸時代の江戸城」と入れ直したら、このようなイラストになりました。)
中村隼人(なかむらはやと)さんが演じています。
第1話では蔦重に対しては優位な立場でしたが、2話・3話と蔦重や花魁花の井にいいように扱われ、散財を持ちかけられたり、勝手に資金提供者にされたりと散々な立ち位置に変わりました。第6話では蔦重を救ったことで再び優位に。超純粋な性格の持ち主、とても癒されます。
ー 時代のヒーロー のちの火付盗賊改方 ー
青年時代は風来坊で「本所の銕(てつ※)」と呼ばれ、遊里で放蕩(ほうとう)の限りを尽くしたという逸話も持つ。
のちに老中・松平定信に登用され、「火付盗賊改方」を務め、凶悪盗賊団の取り締まりに尽力する。
その人柄も相まって庶民から「今大岡」「本所の平蔵様」と呼ばれて絶大な人気を誇った。
※ 「銕」と言われたのは、幼名が「銕三郎」あるいは「銕次郎」であったから。「銕」は鉄の異体字。
ー NHK大河ドラマ「べらぼう~栄華乃夢噺」~ホームページより ー
石川島人足寄場とは・・・
![石川島人足寄場とは・・・ べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 異聞 ⑥
~ 長谷川平蔵宣以 ~](/img_data/CBLOGIMG5560_3_1.jpg?20250210091302)
(「江戸時代のお堀のイラストを描いてほしい」と生成AIに依頼しましたら、このような画像が現れました。ちなみに「江戸時代の役人」では生成できず、「江戸時代の侍」では武将っぽいのイラストになってしまいました。)
長谷川平蔵宣以が提案し、老中の松平定信が建て、その後長谷川平蔵宣以が運営にあたったといわれております石川島人足寄場。
現在の佃島の一部、そこが「石川島」にあたります。
この時代、盗みなどをしてむち打ちの刑を受けた犯罪者は、社会復帰が難しい状態でした。
住む場所に困り、また仕事にも就けず、結局また罪を犯すという再犯率の高い世の中。
そんな状況を変えようと、石川島人足寄場は設置されたようです。
つまり、一度刑に服した人をまとめ、仕事を覚えさせ、社会復帰をしやすくすること。
現在の刑務所のように、社会復帰後使えるように、多少の賃金も払われたようです。
そして二度と犯罪を犯さないようにすること。
それが石川島人足寄場の意義だったのです。
この人足寄場はかたちを変え明治時代まで続き、それからの流れは巣鴨→府中へと。・・・
![べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 異聞 ⑥
~ 長谷川平蔵宣以 ~](/img_data/CBLOGIMG5560_4_1.jpg?20250210091302)
(上の画像も生成AIです。「江戸の街並み」としてつくりました。)
・・・いかがでしたでしょうか。
これからもロズマリはべらぼう~蔦重栄華乃夢噺~の中の中央区関連にスポットを当てていきたいと思います。