2025 麗かな春の日射しに輝く"菜の花" に "メジロ"


浜離宮恩賜庭園内の約3.000㎡のお花畑に植栽されている約30万株と言われる所謂 "菜の花" の早生品種「黒川」「伏見」「寒咲」「江月」が麗かな春の日射しを浴び、黄金色に輝いています。 菜の花は北ヨーロッパ~中央アジア原産とされる、花弁が4枚で十字形に咲く、アブラナ科アブラナ属の越年草の総称で、古より食用、採油や修景用などとして利用され、長い冬を終えた春の訪れの象徴で、詩歌、文学、絵画などにも度々登場し、親しまれてきました。ビタミンカラーの黄色は、快活な気分を呼び起こし、眺めているだけで心が和みます。 汐留シオサイトの高層ビル群を背景に、一面黄色の絨毯と化した菜の花畑が広がり、澄み切った青空と、周囲の樹々の緑と鮮やかなコントラストをなし、春らしい光景を醸し出しています。 スズメより小柄で、頭部から背中、尾羽にかけて黄緑色、喉元は黄色、目の周りの白いアイラインが特徴のメジロの群れが、花の蜜を求め菜の花畑を飛び交っています。 メジロは育雛期には盛んに昆虫を捕食し、実りの秋には果実を採食しますが、花蜜には目がなく、体の割に細長い嘴を花の奥まで差し込み、筆状の舌先で絡めた蜜を口先まで運ぶとされています。 菜の花の間を忙しなく飛び回り、摑まった花茎が反り体を「く」の字に折り曲げて吸蜜する姿は愛くるしく魅了されます。