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2025 一足早い陽春の桜色の彩り

 2025 一足早い陽春の桜色の彩り

 3月2日、東京都心の最高気温は今年最高の22.1℃を観測し、5月上旬並みの暖かさとなりました。                 日本橋本町1~4丁目の通称"あじさい通り"、日本橋本石町4丁目~日本橋本町4丁目の本銀(ホンシロガネ)通り、日本橋本石町4丁目の日銀通りに植栽されている「オカメザクラ」が咲き揃い見頃を迎えました。   オカメザクラは、イギリスの桜研究家のコリングウッド·イングラムが、カンヒザクラとマメザクラを交配して作出した園芸品種で、低木で細い枝ぶり、小輪の一重咲き、黄色い葯の雄しべ、緋色の萼、淡紅色の花弁はやや半開で俯き加減に咲くのが特徴です。     オカメザクラ(=お多福)の名に関しては、古くはふくよかな体型の女性は、豊穣、徳を表わし、所謂 "美人" の条件とされていたとの説に因み、日本風の名前を考えるに当たり、その繊細な花姿を日本美人に重ね、命名したのではないかと推察されているようです。                    花色が濃く華やかでありながら、コンパクトな樹形に育つため、人通りが多くスペースが限られた場所の街路樹や、狭い庭のシンボルツリーとして重宝され、小輪多花性という特性を活かして、盆栽や鉢植えにも利用されると聞きます。                                 ヒヨドリが花蜜を求め飛び回っています。