2025 早春を彩る一際鮮やかな緋色 "寒緋桜"


カンヒザクラ(寒緋桜)は台湾、中国南部原産とされる暖地性の桜で、中輪の一重咲き、釣り鐘状の俯き加減に閉じたように半開きの形で咲き、鮮やかな緋色の花弁を付けるのが最大の特徴で、まだ寒い時期に、一般の桜に先駆けて開花するため目立ちます。 別名 元日桜、台湾桜、緋桜。 緋寒桜と呼ばれることもありますが、彼岸桜と混同され易いため近年は寒緋桜と呼ばれることが多いと聞きます。 その特性が注目され、多くの桜の新種作出に利用されています。 ソメイヨシノと異なり花弁が一枚一枚ひらひらと散らず、萼のついた状態でぽとっと落下します。 尚ソメイヨシノの分布域は一般的に道央から鹿児島県とされ、沖縄県の桜の開花予想及び開花宣言の標本木には全国的に利用されるソメイヨシノではなく、カンヒザクラが用いられています。 浜離宮恩賜庭園 花木園に植栽されているカンヒザクラの鮮やかな緋色が、澄んだ青空に映え、艶やかさを演出しています。