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　風薫る5月、木々の緑が目に沁みる爽やかな季節到来です。　　　街角でも萌える若葉が織り成す、微妙に色合いを異にする緑のグラデーションの彩りには目を奪われますが、浜離宮恩賜庭園内に約25本あると聞くイロハモミジの、瑞々しい質感の、清爽な ”青もみじ” は、秋の紅葉に負けず劣らずの美しさです。　　　　　　　　　　　穏やかで温かみのある太陽の光を浴び柔らかな光沢を放ち、木々を通して散りばめられた光が周囲に優しい雰囲気を醸し出しています。　また逆光で仰ぎ見る "透かし青もみじ" は明るく生き生きした色合いを見せ、幾重にも多彩な若緑が重なる様は繊細で魅力的です。　　　中島の御茶屋、松の御茶屋、燕の御茶屋、鷹の御茶屋を背景に、"青もみじ" が映える情景は、見る者に活力と清涼感、心地よさを提供してくれる "癒し空間" です。　　　　　　　　　　　　　　　　　若緑から深緑へと、夏の訪れとともに次第に色を濃くし、黄緑～緑～黄～赤と多彩に移ろい、各々の季節、目を楽しませてくれますが、緑は生命力を感じさせてくれる色であり、自然の懐に抱かれたようで、真っ青の空とのコントラストも際立ち、清々しい気分にさせてくれます。