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「日本橋をブラシでゴシゴシ」~第53回名橋「日本橋」橋洗い

727日日曜日、真夏の太陽の下、国の重要文化財「日本橋」の橋洗いが行われ、道路元標や道標もピカピカになりました。 

 「日本橋をブラシでゴシゴシ」~第53回名橋「日本橋」橋洗い

9時から始まったオープニングセレモニーでは、「名橋『日本橋』保存会」中村胤夫会長の開会挨拶、山本区長をはじめとする来賓挨拶などに続き、「名水合わせ」も行われました。

「名水合わせ」は、橋洗いの前に各地の名水を合せて道路元標に注ぐイベントで、全国街道交流会議提供の5つの名水が、山形県高畠町の竹筒から橋の中央に設置された道路元標に注がれました。なお、今年の名水は、岐阜県群上市の宗祇水(名水百選)、宮崎県五ヶ瀬町の妙見神水(平成の名水百選)、鳥取県鳥取市の布勢の清水(平成の名水百選)、神奈川県箱根町の延命の水(玉簾の瀧)、静岡県三島市の生玉水とのこと。

暑さによる喉の渇きもあり、それぞれの名水を羨望の眼差しで見ているうちに、写真を撮ることを忘れてしまいしましたが、水の価値や清らかさはしっかりと感じました。

 「日本橋をブラシでゴシゴシ」~第53回名橋「日本橋」橋洗い

 オープニングセレモニーが終わると、いよいよ橋洗いです。散水車による水撒きを皮切りに、参加者が一斉にデッキブラシを使い日本橋をゴシゴシする姿は圧巻です。総勢約1800人の参加者があったそうで、橋はみるみるきれいになりました。

 「日本橋をブラシでゴシゴシ」~第53回名橋「日本橋」橋洗い

首都高の高架橋につけられた銘板も、はしご車とポンプによる放水で洗浄され、徳川慶喜による「日本橋」の文字も一段と威厳をもって輝いて見えます。

今回で53回目となる「名橋『日本橋』橋洗い」は、日本橋の美しさを後世に伝えようと、昭和46年(1971年)から、名橋「日本橋」保存会や地元町会を中心に、国土交通省、中央警察署、日本橋消防署、消防団、各団体の協力を得て、毎年7月の第4日曜日に行われています。実際にゴシゴシすることはできなくても、通行止めにした橋洗いを見るだけでも、十分楽しめます。