わくわくツアーに参加してみた
「月の名所・月島と江戸から続く佃・石川島歴史」

以前、わたくし、おもてなしスタッフになるための講習を受けており、その講習にて作成した観光コースを記事にしたことがありました。

その時はグループ講習でしたが、来月11月に一人で対応する研修を受講するため、今回はそれに先駆け、中央区観光協会が主催する「わくわくツアー」に参加してみた、というお話です。

わくわくツアーの開催は平日が殆どですが、土曜に行われるこちらのツアーを発見。
土曜日でかつ定員10名とのことで申込開始日である8月1日に申込。ガイドは「中央区文化財サポーター協会」とのこと。
まあ本当は「中央区観光おもてなしスタッフ」がガイドを務めるツアーがよかったが、平日のみだったのでしょうがない。。


ツアータイトル「【9月27日(土)】月の名所・月島と江戸から続く佃・石川島歴史

ツアー概要をコピペします。
「かつて岸辺に水鳥が戯れ、彼方遠くに房総を望み、夜空に澄み渡った月が輝く風光明媚な地とうたわれた佃周辺を歩きます。江戸から伝わる伝統行事、幕末の更生施設、欧米形式の診療所、近代重工業発祥の地などをたどりつつ、月島・石川島・佃がどのように変遷し発展してきたかを偲びます」

さて当日、9時50分集合でしたが、受付している様子を観察したかったので20分ぐらい前に集合場所に到着。

ぞくぞくと人が集まるなか、突然「こんにちわ」と声をかけられました。
私と同じ一年目の特派員「よこやん」さん。
「よこやん」さんも、私と同様おもてなしスタッフの講習を受けており、一度隣の席に座ったことで面識がありました。

まわったコースはこちら

まわったコースはこちら わくわくツアーに参加してみた
「月の名所・月島と江戸から続く佃・石川島歴史」

①月島機械跡
②聖安得烈(アンドレ)診察所跡
③佃小橋
④佃公園
⑤石川島資料館
⑥石川島造船所跡
⑦相生橋南詰
⑧中の島公園
⑨明治丸
⑩海水館跡
⑪月の名所
 
おまけ
A リバーシティ駐在所
B 佃川沿い 荷揚げクレーン跡 

周ったポイントを観光検定の教本「ものしり百科」に載っていない箇所を中心にご紹介したいと思います。説明を受けた内容を詳しく書いちゃうと、ツアーの価値がなくなるので、さらっとであることをご容赦。

担当ガイドは太平洋戦争開戦前にお生まれになっており、まさに生き字引のような方でした。

90歳近いのに歩いて現役ガイドを行っているなんてそれだけで尊敬です。まさに生涯現役。

 わくわくツアーに参加してみた
「月の名所・月島と江戸から続く佃・石川島歴史」

①月島機械跡

①月島機械跡 わくわくツアーに参加してみた
「月の名所・月島と江戸から続く佃・石川島歴史」

私全く知りませんでした。浄水設備の大手企業の工場跡です。跡地なので当時のものはなんもないです。葛飾区にある金町浄水所の設備は、ここにあった月島機械製です。

月島に流れてくる上水道はその金町系統との事。

②聖安得烈診察所跡

②聖安得烈診察所跡 わくわくツアーに参加してみた
「月の名所・月島と江戸から続く佃・石川島歴史」

聖路加国際病院を開設したのは「トイスラ―博士」ってことはまあ、中央区を齧っている方や、聖路加の患者ならまあ一般常識の範囲ですかね。
で、聖路加を開設する前、廃業した漬物屋を借りて、聖安得烈(聖アンデレ)診療所を設けて診療をはじめたとのこと。”レ”を”烈”の字をなぜ当てたんだろうか。特攻服のような当て字だなと感じる。

トイスラー博士の母親はネイディブアメリカンの「ホンハタン族」大酋長の娘と、新大陸を目指して上陸したイギリス人青年の間に生まれた方の子孫。「ホンハタン族」大酋長の娘は「ポカホンタス」という名で、ディズニー映画なってます。(わたくし見たことないけど)

映画では綺麗なストーリーに仕立て上げれてますが、実際は駆け落ちだった、とガイドが語ってました。頂いた資料と現地での説明ではトイスラー博士はポカホンタスとイギリス人青年の実子とのことでしたが、本記事を書くにあたり裏付けのため調べたら数百年時代が違いました。

③佃小橋

③佃小橋 わくわくツアーに参加してみた
「月の名所・月島と江戸から続く佃・石川島歴史」

高さ20メートルの大幟用の柱と、柱を支える土台である”抱き”6組が水中に埋められてます。

④佃公園

佃公園という名称ですが、この場所はもともとは石川島という名称で佃島の埋め立てより先に作られた人工島。人足(にんそく)寄場がありました。大河ドラマべらぼうで質素倹約命の嫌われ老中として描かれている松平定信が長谷川平蔵に命じて作った施設です。
ちょっと前に私が佃島について書いたこちらの記事で、少しだけ言及

⑤石川島資料館

幕末水戸藩による造船所創設から、造船や重工業の発展の歴史をお勉強。

⑥石川島造船所跡

⑥石川島造船所跡 わくわくツアーに参加してみた
「月の名所・月島と江戸から続く佃・石川島歴史」

石川島造船所は、江東区豊洲に本社がある現在のIHIです。豊洲ららぽーとの付近には造船所のモニュメントが残されてますが、石川島にはそれっぽいところがない?

⑦相生橋南詰

佃と越中島間に架けられている相生橋。中央には「中の島」があり、そこから佃側と、越中島川に二本の橋が架けられました。一本の根から二本の幹が生える古木の愛称「相生」に因んだんだって。へー

⑧中の島公園

⑧中の島公園 わくわくツアーに参加してみた
「月の名所・月島と江戸から続く佃・石川島歴史」

相生橋ができる前は、佃と深川(越中島側)と漁師待ち共通の作業場だったらしい。橋が架かってから島の中央を領地の境に。上流から土右衛門が流れてきたとき、漂着した方が処理をすることになるので、押し付け合いをしていた、というトークが。

⑨明治丸

住所的には江東区越中島。東京海洋大学越中島キャンパスにありますが佃側から見えるのでスポットに。イギリス建造の日本発のスクリュー船です。小笠原諸島の領有問題でイギリス海軍の船と先陣争いになり、明治丸がイギリスより2日早く着いて日本の領土になったんだって。⑧の写真に写ってます

⑩海水館跡

⑩海水館跡 わくわくツアーに参加してみた
「月の名所・月島と江戸から続く佃・石川島歴史」

こちらは、観光検定公式教本である「歩いてわかる中央区ものしり百科」に詳しく載っているので割愛。知りたい方は10月1日より販売してますのでご購入を。別に観光協会のまわしものではございません。
(と書いたが、観光協会の特派員ではある)

私も月島の本屋さんで購入しました。

⑪月の名所、別荘地を偲ばせる住居

公園になっているが、そばに海水館と同じ作りの民家があると紹介。メンテナンスが大変なようです。
もんじゃストリートにあるコーヒー屋のオーナの家だとか

おまけ

おまけ わくわくツアーに参加してみた
「月の名所・月島と江戸から続く佃・石川島歴史」

A リバーシティ駐在所
「駐在所」とは、警察官が住み込みしている交番とのこと。普通は地方とか離島にある。なぜ中央区にあるのかとういうようなをガイドが説明してましたが、周りがうるさくてあまり話がよく聞こえなかった。

B 佃川沿い 荷揚げクレーン跡
佃大橋や朝潮大橋の場所はもともと佃川で佃と月島が隔たれてました。
その佃川に停留した船より荷揚げをしていたクレーンのレールだけが倉庫のような建物に残されてます。


ってことで、参加したツアーの受け売りで書きました。

わくわくツアー楽しかったです。(日記)
おしまい