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榮太樓總本舗 日本橋本店 最後の「鏡開き 餅入り汁粉振舞い」

 榮太樓總本舗 日本橋本店 最後の「鏡開き 餅入り汁粉振舞い」

 日本橋榮太樓総本舗では、1月9日14:00より、一足早く新春恒例「鏡開き」が行われ、先着約500名に餅入り汁粉が振舞われました。今年は11日が週末に当たることから二日繰り上げての実施です。  店頭では、丸一仙翁社中(江戸太神楽保存会)による、東京都指定無形民俗文化財「江戸太神楽」の祭囃子の音が流れ、賑わいを演出し催事に華を添えています。                    鏡開きとは、年神様の依り代として正月に神棚や床の間にお供えしていた鏡餅を下げ、神仏に感謝し無病息災を祈り、神様の力を分けてもらい、一年の良運を願う意があると言われます。      昔、武家では "切る" を忌み嫌い、小槌や手で割る方法がとられ、縁起を担ぎ、"開く" に言い換えたとされます。          「小豆の汁粉」にして食するのも、一説では、邪気を払う意と古代の赤米を偲んでと伝わります。                                 武家の具足開き、商家の土蔵開き、農家の鍬初めなどの新年の事始めと一緒に行われたとされます。  戦国時代以降、武家では正月、甲冑の前に縁起物を添え供えた餅を「具足餅(鎧餅)」と称し、正月11日に「具足餅鏡開き」が行われてきましたが、江戸で町人の間にもこの習慣が広まり引き継がれた際、町人の家には甲冑がないため、鏡餅全体の姿を具足を飾ってあるように見えるように設えたことから「具足飾」と呼ばれるようになったとされます。                           榮太樓總本舗ではこの飾り付けの手法が代々受け継がれ、店内には前日まで、江戸お供え餅「具足飾」が飾られていました。創業二百有余年を数える老舗の脈々と受け継がれる歴史を感じる一コマです。  尚日本橋一丁目1·2番地区の再開発に伴い、現店舗での鏡開きの振舞いは今回が最後になるとの事です。